やる気のない書評など・・・（中世ヨーロッパを読む）

どうもガッツリ昼寝をするといけません＞＜
起きてからもしばらくは頭が働かず
ブログを更新する時間になっても何も思い浮かばないよ＾＾；
う～んダヤン先生明け方30分おきにご飯を要求して起こすのはやめてください
昼間眠くてしかたがありません- -


最近体調が悪かったのでゴロゴロとソファーで横になっている時間が多く
そうなるとTVでも見ていない限りは、とっても暇なんですよね～
で、本なんぞを読もうかという気になるわけですが
先日来読んでいたシャーロック・ホームズ物にもなんとなく飽きがきはじめ・・・

で、まあ、昔読んだ本を読み返していたわけですね＾ｍ＾

	ハプスブルクをつくった男 (講談社現代新書)
	菊池 良生
	講談社

↑この本、一体何度読み返したんだろう・・・
5～6回は軽く読み返していると思うんですが
読むたびに楽しめる！面白い！！
もちろん小説でありません
論説文というの？論文というには素人でもわかる平易な言葉で書かれていますし
ドキュメンタリーとかとも（たぶん）違うよね？
ノンフィクションという言い方もできますね＾＾
史実を中心に書かれているのですから
でもそこには作者の心躍る主人公への思い入れが描かれていまして
歴史を語るというより、魅力的な人物が活写されているのです＾＾

この先生、文章が七五調ですらすらと進むのです
内容も、まあ、初めてこの分野を読むと難しいかもしれませんが
数冊この分野を読んでいれば、難解な文や言葉で書かれているわけではないので読みやすいのです

ルドルフ（4世）・フォン・ハプスブルクという人物が主人公です
この人物、時の皇帝に偽の特許状（皇帝の書いた公文書）を突きつけたり
チロル地方を騙し取ったりします
ハプスブルク家といえば神聖ローマ皇帝を世襲したり
「日の沈むところのない」といわれた巨大な帝国を支配した偉大な王家ですが
この主人公が生きている時代は、まだ皇帝の世襲も、領地も確定していない時代
そんな時代に後のハプスブルク家が世襲皇帝家に飛翔する基礎を築いた人物なのです

やってることが当時でさえも犯罪（すれすれ）ですから
その破天荒な人物像が楽しいです

こういう本を読んでいると、ナゼ自分が中世という時代が好きなのか
少しわかる気がします
まだヨーロッパ全体が未成熟で、揺籃期というような時代
そんな時代には子供のようなパワーを持った人物が
自分の思いをそのまま時代にぶつけてきます
少し時代が下ってしまうと、許されなくなったり
とってもあくどい行為に感じられるものが
この時代まではギリギリ許されている
そんなところが魅力なのかな・・・

そして、この人物の魅力をより引き立てているのは
権力者（皇帝）に向かっては偽の特許状で大芝居をうったり
ライバル達（公爵家）には早い者勝ちでチロルを詐取したりするけれど
自領の農民などには悪政をしいているわけでもなければ
隣国を侵略してもいないし（詐取はしてるけど）虐殺もしていない
といったあたりかもしれません

この本を読むに当たって最低読んでおいたほうがいいと思うのはこの本

	神聖ローマ帝国 (講談社現代新書)
	菊池 良生
	講談社

この本は神聖ローマ皇帝というのは何か
というところから書き始めてくれています
私の中世ヨーロッパ史の最大にして最初の疑問（高校生の頃からの疑問）
"神聖ローマ皇帝"と"ローマ皇帝"って違うの？同じなの？
の疑問を的確に解いてくれた1冊です＾＾
（そこに行き着くまでに「ローマ人の物語/塩野七生」なんぞも読んでみた＾＾；）


で、暇になったので少しアマゾンをブラブラしていて新しい本を見つけたので注文してしまったのがこれ＾＾；

	哀しいドイツ歴史物語 歴史の闇に消えた九人の男たち (ちくま文庫)
	菊池 良生
	筑摩書房

と

	警察の誕生 (集英社新書)
	菊池 良生
	集英社

同じ先生が書いてる本だから注文してみたんだけど面白いのかな？＾＾；
やっぱりね、この時代少し専門的に書かれると私のような素人にはつまらなくなっちゃうんだよね～＞＜



上の本の警察つながりで面白いかも！しかもイギリス・ヴィクトリア朝じゃん！
と思ったけどアマゾンに見に行ったらこの本値段が￥4,935 もする～＠＠；
買えまひぇん・・・＞＜
いつか、こういう本をポンッ！と買える身分になってみたいな；；

	イギリス近代警察の誕生―ヴィクトリア朝ボビーの社会史
	林田 敏子
	昭和堂

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