エリア55レポート 

趣味を追求するオタクな日々

支持者の言葉に気をよくして、今日も中世ヨーロッパいっちゃおっかな~

2012年10月07日 | エリア55研究所
昨日書いた中世ヨーロッパに興味を持っていただいた方がおり!
非っ常~にうれしいので、もう2冊紹介しちゃいますw
どこからか「今日もかよ!」という声が聞こえるような気がするけど、気にしな~い(≧艸≦)

昨日のハプスブルク関係は言うまでもなくドイツを中心にした中世ヨーロッパの歴史です^^
どうですか?ベルばら以来ヨーロッパはフランスの方が身近な方多くありません?
それともやはりイギリス?
ということで両国に関係する本をご紹介しましょう!^^



英仏百年戦争 (集英社新書)
佐藤 賢一
集英社

タイトルに英仏とつくから、もちろん両国に関係するのは一目瞭然ですね~^^

この本は「王妃の離婚 (集英社文庫)」で直木賞を受賞した佐藤 賢一さんが書いてます
この方中世フランスを題材にした小説を沢山お書きのようですね^^
(すみません「王妃~」以外の小説は読んでません^^;)
で、こういった論説文?ノンフィクションも書いていて
やっぱり読みやすいです^^
小説家だからかな、ズバッとはっきり表現されてて
(ジョン欠地王は性格破綻者、とかね^^;)
わかりやすいですよ^^
百年戦争はいわゆる本戦の前に、プレ百年戦争みたいなものがありまして
そこから書き始められているのがわかりやすいポイントかな~^^

ふふふ、私のお気に入りはプレ部分で活躍(?)するアリエノール・ダキテーヌですw
彼女の1番目の夫はフランス王なのですが
そのフランス王と離婚してイングランドの相続人ヘンリーと結婚します
王様振って未来の王様と結婚するというのもナカナカですが
それ以上に彼女が持っている物がすごい!
彼女が親から受け継いだ領地がアキテーヌ公領で
その帰趨が英仏両国の領土問題に発展していくのです

 英仏百年戦争より 
この図で水色がフランス王の(直轄)領地
ピンクがイングランドの領土(ヘンリーが相続する領地)
黄色がアリエノールが嫁に行くのに持って行く領地!
彼女がどこに嫁に行くかで大きくヨーロッパ地図が描きかえられることがわかるでしょw
つーか、フランス王のしょぼさったら@@(笑
だから楽しい!
彼女の、そのタカピーさなんか想像しちゃうし
一人の女性の気まぐれがヨーロッパの歴史を左右する!
で、彼女はそれを充分わかってて行動してるのがいいよねw
(自分の価値をわからずに周囲にに引きずり回される"ヒロイン"的な人だとつまらんが…)

で、本戦の百年戦争の方も、やはり一人の女性が大きく関係します
フランス王女イザベルがイングランドの相続人と結婚し
イングランド王にフランスの王位継承権をもたらすことから始まります
このイザベルは「フランスのメス狼」と呼ばれ
夫のイングランド王・エドワード2世を拷問死させちゃう女性@@
この方もまたすざまじいですな!
しかし、上記のアリエノールと比べるとちょっと暗いよね、やってることが^^;

で、百年戦争の最終結果を左右したのがご存知
オルレアンの乙女ことジャンヌ・ダルク!

こうして見てみると、女性がそれぞれの時代で大きな役割りを果たしているのね~
ちなみに最初に紹介したアリエノール・ダキテーヌのあだ名は「アキテーヌの乙女」
アキテーヌの乙女とオルレアンの乙女の間に挟まれた女性のあだ名は
「フランスのメス狼」かぁ~
やってることが酷いだけに弁解の余地が無いんだろうけど、後世に伝わるあだ名も差が激しいね~^^;

とまあ、中世とはなかなか女性が活躍した時代でもあるのよw
日本でも戦国時代には女性が活躍しますね
どうも女性は政治の安定期には子作りの道具として影に隠れてしまうことが多いようです^^;

この百年戦争のプレ時代と本戦勃発前夜までを描いているのがこれ↓
カペー朝―フランス王朝史1 (講談社現代新書)
佐藤賢一
講談社


「英仏百年戦争」を読んで、もう少しフランスの歴史を知りたくなったら
というか偉大な皇帝「シャルル・マーニュ(カール大帝)」のカロリング朝が
どうやってカペー朝に移って行くのかがわかりやすく書かれている本は
これ!しかない気がする~w
私はこの本が出たとき大げさでなく、飛び上がるほど嬉しかったよ^m^
だってね、王朝の移行期ってのは資料が少なくてわかりづらいのか
あんまり詳しく触れてる本がないんだよ!
書き手も書きづらいのかもしれないが
読み手だってわかりづらい部分は知りたいさ!!っつーことですなw

ってことで昨日はドイツを中心にした中世ヨーロッパ
今日はフランスを中心にした中世ヨーロッパの本をご紹介しました~^^
もちろん昨日紹介した「神聖ローマ帝国」は
中世ヨーロッパの歴史を知りたい人には必須の本だと思います
法王がどんな役割を果たすのかがわかると
(そして皇帝との関係がわかると)
中世ヨーロッパは格段にわかりやすくなりますw


こうやって書いてくると
「中世最後の騎士・マクシミリアン(皇帝)」のことがもっと読みたくなるね
マックスのことを扱ったいい本ないかな~
あったら教えてね!
(「ブルゴーニュ家 (講談社現代新書)」は既読です)




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6 コメント

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ふむふむ (猫吉之進)
2012-10-08 03:22:19
ほんとにまぁ、立て板に水ってこういうこと言うんじゃってほど
するする~っと語れてすっごいね~@@
自分の周りにはそういう話をする人がいないので
カロリング朝とかカペー朝なんて名前を聞いて
まるで旧友に会ったような懐かしい気持ちになったわよ~
700円代だったら超お手ごろ価格よね^^
買ってみようかな~
そうしたら、もうちょっと気の利いたコメント入れられるようになるかも><

うっきゃ~(*≧艸≦)
めっちゃくちゃ可愛い仔猫見て気絶しそうになってきた(爆
あれは犯罪的可愛さだよ~
あぁ胸がクツチー(o'д'o)
返信する
すごすぎる! (月青)
2012-10-08 08:30:37
英仏戦争か~~。(遠い目)
そうそう、どうしてそうよどみなくするすると解説が出てきますねえ。(@@;)
ワタシもひとつでもよどみなく解説できるものがあれば良いのう。
頭に入らない理由の一つにエグさがありまする。
やっぱり狩猟民族は違うわよねやることがというところで頭がパタっと閉じてしまうんだなあ。
でも、血が出ないエグさなら現実にもたくさんあるから、頭を切り替えて手をつけてみましょう。(^-^)

ダルグリッシュは警部→警視ですね。
何回も何回も読んでしまうシリーズです。


返信する
Unknown (mimi(ねこっちー!))
2012-10-08 09:36:44
おぉ。。。
センター試験(ここ、つっこまない)の前は
およそのヨーロッパ史は
簡単な年表が書けるくらい覚えたけど
今はま~ったく覚えていません。
にゃはは~ん
な~んの話やら~♪
エリアさんに時々思い出させてもらうね♪
(ぁぁ読んでも頭にはいらないっ!)
返信する
進さん (エリア55)
2012-10-08 20:05:50
>カロリング朝とかカペー朝なんて名前を聞いて
>まるで旧友に会ったような懐かしい気持ちになったわよ~
そう思うだけでも珍しいよ(爆
でも本当に中世の歴史ってマイナーなんだよな;;

奥様、お買い物は慎重になさいませ^^;

あれ、1こだけなんでだかかわいい猫があったのよね~^m^
返信する
月青さま (エリア55)
2012-10-08 20:10:09
このネタはかなり以前から書きたいと思ってたんですよ^^
でもね~、中世はね~、人気ないからね~、と見送っていたのでした^m^

>やっぱり狩猟民族は違うわよねやることがというところで頭がパタっと閉じてしまうんだなあ。
私は「男気」の世界がダメで^^;
なので三国志とか全くダメです~><
中世ヨーロッパものを読んでると、もれなく拷問の話題が付いてきますよね^^;
でも昨日今日と紹介した本には、それほどか全くか出てこないですよ^^
で、その分だけ真面目なので面白くないかもです^^;

ダルグリッシュって小説なんですね~
私はドラマのタイトルでしか知らないのです^^;
返信する
mimiさま (エリア55)
2012-10-08 20:13:13
センター試験?おかしいな・・・
アタシのときは共通一次だったけど・・・

>およそのヨーロッパ史は
>簡単な年表が書けるくらい覚えたけど
それすごくないですか?!
私は暗記ができないんです^^;
だから理解するしかなくて
英単語とかも丸暗記ができなから、すっごく効率悪いんですよ~><

>エリアさんに時々思い出させてもらうね♪
何かあったら聞いてきてください^^
返信する

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