『gifted/ギフテッド』のネタバレします
ちょっと前のことになりますけど
クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイス主演の映画『gifted/ギフテッド』を見ました
クリエヴァさんは小学校に入学する年の女子を男手一つで育てています
小学校初日、女の子は学校に行くのをいやがりますが
クリパパは無理やりスクールバスに女の子を乗せて学校に送り出します
学校でなぜ女の子が学校に行きたがらなかったわけがわかります
彼女は天才なのです
数学の天才的な頭脳を持っていて
周りで同い年の子が1+1を習っているのを横目で見ながら
退屈してしまいます
先生が難しい問題を問うと彼女はあっという間に解いてしまいます
そして学校は退屈でしかたがないので家に帰してほしいと駄々をこねて…
クリパパが迎えに来ます
クリパパを見た担任の先生の同僚の女性が
バーにいる”陰のあるイケメン”と評します
そうですよね…
クリエヴァさんがひっそりとアメリカの田舎で暮らしていけるわけないですよねw
黙っていてもイケメンが漏れ出てしまいますよ…ウンウン
女の子の才能は校長先生の知るところとなり
クリパパが呼び出されて天才児教育をする学校に転校するように勧められます
そこでクリパパが彼女の才能を理解できないおバカ父さんではなく
知っていながらあえて天才児教育を受けさせていないことがわかります
よくいる子どもが天才だと気づけないバカ親→違う
ということがわかったのであとは
*天才だと知っているけど天才児教育には害があると信じているので受けさせないバカ親
か
*天才だとは薄々感づいては入るけど受け入れない迷える親
か
*天才と知っているが特別な教育を受けさせたくない特別な理由がある
の3つのうちどれかががクリパパです
ここまでクリパパと書いてきましたが
実は父親ではありません
女の子はクリエヴァさんの姉の子です
姉はクリエヴァさんに相談しに来ましたが
相談に乗らないで外出してしまったクリエヴァさんの元に
幼い子どもを残して自殺してしまっていました
実はその姉が数学の天才でした
彼女は天才ゆえの苦しみを経験し自殺してしまっていたため
クリエヴァさんは残された姪に天才児教育を受けさせたくなかったのです
小学校の校長が女の子の祖母、クリエヴァさん姉弟の母に連絡を取ってしまい
女の子が天才であることが祖母に知れ
彼女が孫をクリエヴァさんの元から奪うために裁判を起こします
その過程でクリエヴァさんが田舎で世捨て人的な生活を送りながら
姉の子を育てているだけの人間ではないことがわかります
彼自身もある時期までは天才児教育を受け
大学で准教授の職を得ていたことがわかります
クリ叔父どう見ても30代なので、大学準教授してたのが女の子を引き取る前なら
20代で准教授です
彼も立派な頭脳の持ち主ですけど姉ほどの天才ではないのでしょう
そして彼は母親から見れば天才の姉に比べてくだらない人間なのです
祖母自体も数学者だったのですが
結婚で研究を止めたらしく
子どもが生まれてからは子どもに自分の夢を託して生きていたようです
こういう親ってよくいますよね
ステージママとかお受験に入れ込む母親とかね
彼女も典型的なそのタイプでかなり重症
クリエヴァさんと母親の対決なんで
クリエヴァさんが一方的に善人に描かれてる感じも少ししますが
世捨て人同然に暮らし女の子の才能を埋もれさせてしまいそうな感じで
彼も自分の勝手な思い込みで一人の子どもの運命を決めている感じがします
一方母親(女の子の祖母)はここまでひどい描き方は少しやりすぎじゃない?と思うほどなんですが
女の子を監禁するようにして天才児教育を受けさせようとしたり
自分がネコアレルギーなので勝手に猫と女の子を引き離してしまおうとしたり
でもこういういわゆる「毒親」って本当にいるんですよね!
だからこの映画が大袈裟に悪人として描いているとは言えないなぁ
などと思いながら見てました
裁判は和解します
和解条件は祖母、叔父のどちらにも女の子の養育権を渡さず
女の子は里親が育てるというものです
ナンダカナー!
「大岡裁き」で子どもの親を名乗る二人の人物が、自分が親だと言って譲らないので
お奉行様が「二人で子どもの体を半分にして分けなさい」という話がありますね
大岡裁きでは本当の親がそれでは子どもがしんでしまうので自分は親ではないと言い
それを見たお奉行様は親でないと言った方が本当の親であるとした、という・・・
でもこの裁判では子どもの幸福は最優先ではないのです
妥協の産物で里親なんです
現実の裁判でもこういうことありそうで怖いです
映画はそこで終わりではなく里親が和解条件を破ります
祖母(お金持ち)が金に物を言わせて秘密裏に
里親宅で天才児教育を受けさせてしまいます
それがバレるんですが・・・
女の子の心のよりどころの猫を自分がアレルギーがあるからと
動物愛護センターに厄介払いしてしまうんですよ!
もう猫好きとしてはこの1点で祖母死ね!って思ってしまいますが^^;
それがきっかけで祖母のたくらみがクリ叔父に知れてしまいます
最終的に女の子はクリ叔父の元で暮らすことになりますが
天才児教育は受けることになります
特別な学校に通いながら同い年の子とも遊べるようになるのでした
メデタシメデタシ
という心温まるお話です
クリ叔父はほとんどずっといい人ですし
祖母がひどすぎるんで、見てる方としてはあのまま終わるわけないだろう?
って感じになるのでそこまでドキドキはしないです(笑)
祖母の毒親ぶりは論外ですが
クリ叔父も自分の思い込みだけで女の子を育てようとしてて
彼女の本当の幸せを考えてはいないんですよね
彼女が望むものとは何なのかそれが一番大切なことなんじゃないかな
子どもの望むものはなかなか周りの大人は理解できないですけど
真摯に耳を傾けないといけないですね
クリエヴァさんはあの通りキャップですから
本当に清廉潔白な真っすぐな清い人のイメージが定着しちゃったのかな?
「ファンタスティック・フォー(2005)」なんかだとかなりチャライ男を演じてますけど
キャップがあまりにも当たり役なので…
もう違う感じだと違和感感じちゃうかもね^^;
この先彼はどんな役を演じるかわからないけど
当たり役が当たり役だけに難しそう・・・
この映画でもクリエヴァさんが田舎で世捨て人みたいな暮らししてて
周りの人が放っておくのが不自然に感じちゃうし
女の子の担任といい感じなっちゃうのは全然納得しちゃうし
それでも正義感で女の子育ててるいい人っぷりが似合ってるしね
いい映画だったよ
クソババア(笑)の祖母を演じてるのは
「シャーロック」でスモールウッド議員を演じてたリンジー・ダンカンです
彼女は冷たい感じの役でいろんなところで見かける気がするw
田舎にクリエヴァが落ちてたら、私なら拾っちゃいますよ絶対www
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