東大院生の独り言

東大院生が院試までの道のりをつぶやくブログ。
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5月③説明会当日

2021-03-10 23:43:45 | B4

そうこうしているうちに説明会当日。

 

期待と不安が入り交じったような感覚のまま、電車に揺られて東大の駒場キャンパスに向かいました。

 

東京大学に入るのはそれが初めての経験でした。テレビでしか見たことが無い校舎に少々圧倒されながら、全体説明会の会場に到着しました。

 

相関基礎科学系は、厳密には「総合文化研究科広域科学専攻相関基礎科学系」という位置づけになります。

 

広域科学、の名が示すように、ここではあらゆる科学の分野の横断的な研究、例えば物理と生物の知識を両方必要とするような科学が研究されていました。

 

自分が知らない分野の研究に、こんなに面白そうな研究がされているのかと、すぐに不安は吹き飛びました。

 

全体説明が終わった後、自分が興味を持った研究室に行って、先生方から詳しくお話を聞きました。

 

自分が今まで学んできた学問が、他の科学と融合すると、そんなことができるのかと凄まじいカルチャーショックと感動を受けました。

 

ついでに研究室の新しさや実験器具の豊富さにも圧倒されました。

 

こうして、説明会が終わる頃にはすっかり東大院の受験を決めていました。


5月②間に合う?

2021-03-10 23:20:59 | B4

軽い流れで決まった大学院受験ですが、東大の院に興味が無かったかというと決してそうではありません。

 

僕は大学受験を失敗しているので、後期で受かったレベル的にはそんなに高いわけではない国立大学に進学しています。

 

大学の合格を先生に伝えに行ったとき、何人かの先生に「君は東大の院を目指しなさい」と言われていたこともあり、その時から漠然と興味はありました。

 

(ちなみに、大学から大学院に進学するときに別の大学院を受験することを外部受験と言います。)

 

ただ、大学受験の失敗が若干トラウマになっていたため、外部受験するにしてももう少し受かりやすそうな所を志願していました。

 

そこの試験日程が東大の理学院と被っていたため、東大の院の受験は諦めていました。

 

だから、先輩の話は僕にとって願ってもないチャンスでした。

 

 

とはいえ、志望したから受かるというわけでは当然ありません。

 

大学院の入試は基本的に内部生の方が有利です。院試の問題は、何処の大学でも、結構な割合でその大学の授業で教わる問題が出題されます。逆に言えば、その大学の授業を受けていない者にとってはある程度手探りになるわけです。

 

まして東大の院です。内部生に加え、外部生でもある程度高いレベルを有した学生が受けてくることは間違いありません。

 

そして、東大の院試にはTOEFLが必須ですが、僕はTOEFLを受けたことはありませんでした。

 

受けるとなれば、3ヶ月足らずという短い時間で、TOEFLと専門科目を高い水準で仕上げなくてはいけないというのはなかなか厳しい条件でした。

 

そう考えれば院試を受けるべきかというのは悩むところでしたが、それ以上は考えても仕方ないのでひとまず説明会に行くことにしました。


5月①いともあっさり決まる受験

2021-03-10 22:54:19 | B4

入試と言えば、冬の寒い日に、受験生が机にかじりつきながら、来たるべき日に備えて勉強している様子を想像する様子を思い浮かべる人も多いでしょう。

 

大学院の入試、院試はそのイメージとは大きく異なり、夏に行われます。

相関基礎科学系の場合は、7月下旬から8月の最初に行われます。

 

僕が受験を決めたのは5月のことでした。

 

きっかけは先輩の一言でした。

 

「ラフ、東大の院受けないの?」

 

「いえ、他の大学院と院試の日付被ってるので。」

 

「他の研究科なら被ってないんじゃない? 説明会近いうちにあるから行ってみたら?」

 

「それなら、まあ。」

 

これくらいの軽さで僕の東大院試は始まりました。

 

 


初めまして

2021-03-10 22:46:16 | 日記

初めまして。ラフです。

 

東京大学の大学院の相関基礎科学系というところで大学院生をしています。

 

大学院を受験するときに、攻略法みたいな記事はたくさんあっても、その時のリアルな心境を吐露している記事って少ないなあと感じていました。

 

このブログは備忘録の意味を込めた独り言のつもりで書きます。

 

このブログで人気になりたい気持ちはありません。むしろ院試当時のリアルを書く分、人気になると身バレしそうで困ります。

 

ただ、大学院を受験するに当たって不安な誰かに、また大学院受験という少し特殊な世界に興味がある人にこの記事が届いて、時々コメントが来れば嬉しいです。

 

そんなので良ければどうかお付き合いください。