院試で一番緊張するのはどのタイミングだと思いますか?
大概の人は本番だと思います。
が、僕の場合一番緊張したのはTOEFLの練習問題を初めて解いた日でした。
TOEFL、日本ではTOEICの方が遙かに有名ですが、名前は聞いたことがある人は多いことかと思います。
僕も名前くらいしか知りませんでした。
TOEICだけでもなかなか大変ですが、TOEFLになると必要な語彙数は格段に増えます。
アカデミックな内容も多く、専門用語がバンバン出る上、日常会話では教科書ではなかなか出てこないようなフランクな表現も入ってきたりします。
僕が受けるITPはリスニング・リーディング・文法の3パートに分かれていて、310~667点の範囲で点数が付きます。何だその点数設定。
以上が僕が当時持っていた知識でした。本当にそれだけで、問題を解いた経験はありませんでした。
本番では得点率65%、つまりこの点数で言えば542点(換算方法知らないので多分ですが)取る必要がありました。
簡単そうですが、それなりにきついノルマです。
千葉大がTOEFL ITPとTOEICの換算を統計的に与えてくれています。
(https://www.cphe.chiba-u.jp/ge/activity/archive/pdf/plc08-02.pdf)
本文中で修正が必要とは書いてありますが、統計をちゃんと取っている分、一番これが信憑性があるデータなので、この資料にある換算式([TOEFL ITP Total]=[TOEIC IP Total]×0.229+344)をひとまず使いましょう。
するとTOEFLの542点はTOEICでは約865点ということになります。
本番の緊張感の中、この点数を確実に取るのは結構厳しいなと感じました。
そもそももしここでTOEFLに全く歯が立たないとなれば、院試の難易度は格段に上がります。
そういう意味で、TOEFLの問題を初めて解いたときは非常に緊張しました。
そして2時間もやっていると分かってくることがあります。
意外と通用する!
と思いました。特にリーディングと文法はかなり解きやすいです。量が少ない分、リーディングに関してはTOEICよりむしろ簡単なのではと感じました。
逆にネックになったのはリスニングです。講義を受けることを想定しているのでとにかく内容が面倒くさい。
アメリカ史の問題が結構あるのですが、一切と言って良いほどアメリカ史の知識がないことがネックでした。
記憶が朧気ですが、確か冒頭で
「ペリーは歴史上に2人居ます。1人はマシューペリー。日本に行った人物です。今回はもう1人のペリーの方について話します」(※英語で)
といった内容の音源が流れたあの瞬間ほど、ペリーが歴史の闇に葬られることを祈った瞬間はありません。
ペリーはとばっちりですが、自分の知識を掠めたにも関わらずそんな問題が流れれば心も荒みます。人間だもの。
終には他の科目を全部捨ててアメリカ史の勉強をしようかと考えるくらいには乱心していましたが、なんとか一命を取り留めリスニングの練習に励みました。
ちなみにこれはTOEICの対策をしていたときに、TOEICだけでは使える英語にならないだろうと洋書を読んだりTEDやポッドキャストを聴いていたのが良かったのだと思います。
ポッドキャストのおすすめはAll Ears Englishです。
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