OSAMUの写真記録

佐賀県立九州陶磁文化館(有田さんぽ)

撮影日:2018年12月15日

ここには有田の磁器生産が始まってから現在に至るまでの優れた作品が展示されています。これが無料で見られるなんて、本当に羨ましい。
収蔵品は海外からの里帰り品も多く、何人かのコレクターの寄贈品で構成されています。
その中で柴田夫妻のコレクションが最も充実しているように感じました。なんと10,000点以上も寄贈されています。
平成18年(2006)に有田の磁器を網羅的・体系的に収集した磁器のコレクションで、世界的に見ても類例が無い学術的にも極めて貴重な資料として認められ、「有田磁器(柴田夫妻コレクション)」の名称で国の登録有形文化財に工芸部門の第1号として登録された。江戸時代の初めから幕末までの有田磁器の歴史的変遷がわかるように、様々な種類の作品がそろえられているそうですが、変遷を無視してまとめてしまいました。

1)染付シリーズ1
左上:青磁青海波唐花文皿
左下:菊唐草文皿
右上:三海老文 輪花皿
右下:玉取獅子文 輪花皿
濃淡を上手く使って描いています。直線はどうやって引いたのでしょうか。



2)染付シリーズ2
上:松鶴文輪花大皿
下:青磁捻割富士波文大皿
大胆な柄ですが上手くバランスが取れています。


3)染付シリーズ3(龍鳳凰文釣鐘形水指)
有田磁器の模様の要素がぎっしり詰まっています。取っ手のところが顔になっているのも面白いです。


4)色絵シリーズ1
左上:牡丹菖蒲石畳文皿(上が柿右衛門様式、下が古伊万里方式という過渡期の作、1690から1710年頃)
左下:唐花雲文朝顔形鉢(1690から1710年頃)
右上:梅樹菊花文菊花形皿(1700から1730年頃)
右下:宝鼠牡丹鳥文大皿(四角の中の絵にストーリーがあり、額縁や絵の周りも手抜きがありません)
色使いから年代が新しいと感じられます(明治から大正時代のものでした)。


5)色絵シリーズ2
左:牡丹鳳凰文八角大壺
右:玉取獅子文蓋付大壺
蓋の取っ手部分の獅子の表情がかわいい。


6)色絵シリーズ3
左:窓絵馬人物文大瓶
右:七福神筒形注器(金属製の口を付けてコーヒーなどを注いだとされる)


7)色絵シリーズ4(御所車桜菊文大瓶、明治初期頃)

色絵はびっしりと余白を残さず色と柄で埋め尽くす、そしてその何処にも手を抜いたところがない緊張感が良いですね。
作品名を書き写してきて、何となく名前のルールがわかったように思います。
柴田コレクションは以上です。

8)晩香窯(明治維新150年展)
左上:色絵 岩梅牡丹孔雀文大皿(大正初期)
左下:色絵 天女文大皿(明治17年から大正頃)
右上:色絵 窓絵文湯呑(明治17年から?)
右下:色絵 鴛鴦文湯呑(昭和戦前)


NHKの番組「ブラタモリ」で館長の鈴田氏がここではなく有田ポーセリンパークを案内していた時に、気に入った陶磁器でその人の性格が分かると言ってました。
これではさすがに私の性格は言い当てられないと思います。でも一つに絞れないのだから、優柔不断と言われるかもしれません。

もちろん、ここには現代の作家の方々の作品も多く展示されていました。
歴史と伝統がしっかり引き継がれています。
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