
山田あやこさんのお宅をあとにして、今度は琵琶湖ホールへ・・・・
久しぶりの狂言・・・展覧会が終わったら、野村万作さん・野村萬斎さんの狂言を見に行くことをとても楽しみにしていたので、
拝見することができて、楽しい時間を過ごすことができました
野村万作さんによる蝸牛(かぎゅう)
野村萬斎さんによる千切木(ちぎりぎ)
始まる前に萬斎さんによる30分近くの解説もあり、始めての演目(千切木)でもよくわかり・・・
会場の皆さんのたくさんの穏やかで暖かな笑いにつつまれた、あっという間の時間・・・
あんな風に、いろいろな方々の笑い声や、もちろんわたし自身も、楽しく笑う機会って
じつは、日常ではたくさんあるわけでもないように感じます
こんな風に、ご縁あって、同じ空間にご一緒させていただいた方々・・・
同じ空間のなかで、みんなが笑顔になれる時間って、素敵です
また、そんな空気感を創り上げる方々にただ感動してしまいます
お父様の万作さんは、86歳と仰られていましたが、
以前の能楽堂の舞台で、命あるかぎり・・・もう少し時間をいただいて・・・狂言をなされたい・・・
そんなことを仰られていたと思います
1つ1つの演目に命の輝き・・・のようなものが感じられ・・・
楽しいのに・・・ふと涙があふれる時があります
年齢を重ねられたからこその、深い深いところから発せられるなにか・・・
それでいて、ただ芸道に一心に向かわれている姿勢・・・
年齢を重ねられたからこその、純粋さ・・・
言葉で表すのは、とても難しいのですが・・・
重ねたからこその・・・それでいて、削ぎ落としたからこその・・・
美しさ・・・そんなものが発せられていらっしゃるように感じられて
いつも心がうごかされます
そんなこともあって、できる限りたくさん、これからも万作さんの舞台を拝見していけたらと思っています
狂言は、室町時代から行われているわけで、その時代から、内容は少しずつ変化していたとしても、
時代を超えて、同じ演目で、続けてこられているというのも、また意味深く感じます。
何百年も前に、狂言をご覧になられた方々(その頃は、身分の高い方々に限られていたのでしょう)
そして、現代・・・昔よりも、たくさんの情報があって、
たくさんのことに触れる機会を持っている・・・
それでも、同じように笑顔になれる・・・
ほんとうに、たいせつなことって、昔も今も・・・きっとこれからも・・・
変わらないのかもしれないですね・・・
そんな風に思うと、なんだかうれしい気持ちになってきます
時代を超えて・・・楽しいですね
琵琶湖ホールでは解説がされました。
約30分程度で、とてもわかりやすかったです。
解説時に、萬斎さんが、舞台などのライブパフォーマンスは、演者と会場のお客様が一体で作り上げるものだから、
会場のお客様も元気でご覧いただきたい・・・的なことを仰られていらっしゃいましたが、
ほんとうに・・・どんな舞台でも、演奏でも・・・、ジャンルは異なっても、
舞台と会場が一体感が生まれた時の、空気感というものが、とても好きです・・・
絵画では、お客様の前で描かない限り・・・そうした一体感というものはなかなか感じにくいので・・・
空間芸術と、時間芸術のちがいかもしれないですね
同じ演目でも、演者さんが違っても、また会場が違っても、またお客様が違っても、
どの舞台も、きっと一期一会で、その瞬間にしかうまれない空気があるように感じます
ほんとうに、たのしく笑顔いっぱいの時間を・・・ありがとうございました
ただ、萬斎さんをはじめ、皆さん・・・
特に年末年始のスケジュールがお忙しそうで・・・
連日のご移動も含めて、さらに、各会場で演ぜられる・・・
ある意味・・・アスリートです
どうしても・・・ほんの少しお疲れのご様子を感じずにはいられませんでした
これからも、たのしい舞台をたくさん拝見したいものとしては、
どうか、お身体を大切になされてほしいなって思います
久しぶりの狂言で、すこやかな笑いの・・・おかげさまで元気になってきた気がします
どうか今日も、お陽さまのように、あたたかな笑顔に出会える素敵な日となりますように



