c'est joli ここちよく たのしく すこやかに・・・

庭で育てた草花と描く情景画
les couleur
高折みゆき

夢つくり狂言会 名古屋能楽堂

2017年02月03日 10時00分16秒 | 日々 diary


きょうも寒い日ですね
午後からは風もすこし強くなって、凛とした空気につつまれています

名古屋城近くの名古屋能楽堂で狂言を見てきました
これまでなかなかご縁がなかった狂言という世界・・・
以前から気になっていたのですが、はじめの一歩がなかなか踏み出せずにいたのですが、
昨年の夏・・・
同じく名古屋能楽堂で、未来の鑑賞者を育てるための
お子様向けの狂言会があって、思い切って出かけたのがきっかけです

お子様向けだったので、気が引けたものの・・・未来の鑑賞者になるかもしれないし・・・
能楽堂の方も勧めてくださったこともあって、出かけてみました
解説もしっかりしてくださって、初心者にもとてもわかりやすくて、
舞台を見て、あんなに笑顔でたのしい時間を過ごしたのははじめてに近い経験だったこともあって、
あれ以来、タイミングが合った時には、足を運ぶようになりました

といっても、まだ3回程度で、名匠狂言会、奈良での三番叟(鈴の段)、万作を観る会、そして今回の夢つくり狂言会・・・
ほんの少しずつですが・・・狂言の世界に触れることで、その楽しさが感じられるようになってきて、
ますます好きになってきました

今回の狂言会では、
名古屋城築城にあたっての清洲越をテーマにした作品や、名古屋城本丸復元にむけての想いを込めた新作狂言もあって、
地元ならではの世界もあって、また古典狂言とは異なった作品の楽しさもありました。

そんな中で、野村萬斎さんが出演された”悪太郎 ”と、”棒縛”・・・
とにかくたのしい時間でした
”悪太郎 ”は、2週間ほど前に、野村万作さんが演じられたのを拝見し、とても楽しかったのですが、
同じ内容なのですが、演じる方の呼吸・・・、間、表情、動きなどの積み重ねが
1つの世界となって、舞台の雰囲気がそれぞれ異なるものになって、またその世界に呼応するかのように、
観客の空気もあいまって、その瞬間あたらしい世界が生まれるようで、
とてもたのしい時を過ごすことができました

どちらもお酒が関係する物語ですが、野村萬斎さんは、ほんとうに酔っていいらっしゃるかのように、
こちらまで、お酒の匂いがしてくるような迫力もありました
気のせいか、目まで赤くなったように感じられるほど・・・


そんな迫力のある空気感のなかで、たくさんのお客様が、声を出して、からからと笑っていらして、
健やかな笑いと、笑顔が絶えない素敵な時間・・・
さいきん、こんなにたくさんの方々の笑顔に出会うことって少ないなって思うので、
こんなにもたくさんの方々が、心から笑顔になっている場所にご一緒できたのはとても幸せな時間で、
1つの舞台で、こんなにたくさんの方々の心を1つにできてしまうことに、感動してしまいました


それに加えて、狂言はただ面白おかしいだけでなく、この悪太郎の世界では、後半の悟りの部分とのギャップがあって、とても深いものも感じます
わかりやすく単純な世界観のように見えて、”川上”のように、感慨深い演目もあって、
これから・・・いろいろな演目を見ていくことができたらよいなと思っています。

作品つくりで、忙しくなってしまうので、なかなかうかがえないかもしれませんが、
狂言だけでなく、心が元気になるような時間・・・少しずつでも、こうした時間を持ちながら、日々笑顔で過ごしていきたいなって思います





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