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庭で育てた草花と描く情景画
les couleur
高折みゆき

うつくしい心が紡ぐ物語 シャンハイムーン @穂の国とよはし

2018年03月28日 12時07分01秒 | 旅 travel 神社 jinja



週末豊橋に出かけました。
名古屋から1時間ちょっと・・・
列車から見る風景がどんどん変わって・・・
ちいさな旅をしている気持ちになりました

穂の国とよはし芸術ホール・・・
何度かチャンスはあったものの、行きそびれてしまって、
はじめて訪れることができました。
演劇などの舞台に適した素敵なホールでした。

狂言etcは別として、昨年のマクベス以来の観劇ということもあって、とてもたのしみにしていました。
小学生のころ、演劇クラブに入っていて、舞台は好きだったということさえ忘れてしまっていましたが、
ここ数年、こうした機会を持つことに恵まれて、幼かった頃の舞台前のどきどき・わくわくを思い出すことができました。

今回、観劇したのは、シャンハイムーンです。

井上ひさしさんの作品で、これまでにも何度か演出されている舞台・・・
中国の文学者 魯迅、そしてその妻、そして逃走をたすけ匿う4人によって繰り広げられる1か月の物語・・・
野村萬斎さん、広末涼子さん、鷲尾真知子さん、土屋祐壱さん、山崎一さん、辻萬長さんの6名の出演者の方々で紡がれた切なくもあたたかなセリフ劇・・・とても心に響きました。

魯迅をめぐって、それぞれが様々な人生を抱えながら、あたたかな想いにあふれ、笑いもあり、涙もあり・・・そんななかで、生きるということについて考え・・・最後には、なんだかととても清々しい気持ちになって、希望を感じることができました。 

愛知での公演は終了してしまいましたが、またいつか再演されることがあったら、ぜひ皆さんにもご覧いただけたらと感じる舞台でした

展覧会も近くなって、忙しい日々のなか、こうした時間を持つことさえ、ためらわれるような日々の中で、思い切って出かけたことで、すーっと心が解放された気持ちがします。
非日常の時間・・・ほんとうに心が元気になりました。

観劇後、真っ暗な夜空に、澄んだ月が美しくて・・・
気持ちが変わると、その空間すら、美しく変わるものなのかもしれないと感じた帰り道でした



空が桜色に染まる季節がはじまりました
・・・どうか、あたらしい季節、やさしくあたたかなお花のような笑顔で素敵な日々を、時間をすごされますように。



(ご参考までに・・・シャンハイムーンのあらすじです)

魯迅のいた時代。   あらすじ 舞台は昭和9年8月から9月にかけての上海。場所は魯迅の友人であった内山夫妻が営む書店の二階。『阿Q正伝』『狂人日記』などで知られる中国の偉大な文学者・魯迅。文学革命、思想革命の指導者でもあった。しかし、弾圧の風吹き荒れる中でついに魯迅にも蒋介石の国民党政府より逮捕令が出された。
逃亡を余儀なくされた魯迅は妻・広平と共に親交のある内山完造、みき夫妻に匿われたが、魯迅の体は病気の巣窟となっていた。しかし魯迅は大の医者嫌い。一計を案じた内山夫妻の元、医者の須藤五百三と歯医者の奥田愛三の両医師はそれぞれ大の魯迅ファンと肖像画家に成りすまして魯迅に近づき診察を試みる。
ところが、奥田が使用した笑気ガスがもとで魯迅は人物誤認症や失語症と奇態な病気に取り付かれてしまう!魯迅を救おうと内山夫妻と日本人医師達は悪戦苦闘を繰り広げる!
国を憂い、家族を思い、文学に対する情熱を燃やし続けた魯迅が苦しみの中から見つけ出すものとは。
日本を心底憎みながら日本人を心から愛した魯迅。これはこの魯迅とその妻と彼の臨終に立ち会った四人の日本人が激動の中国を舞台に繰り広げるおかしくも哀しい物語

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