新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

日本論というテーマで書評をまとめた松岡正剛 「千夜千冊エディション 面影日本 」

2018年11月22日 | 新刊書
千夜千冊エディション 面影日本 (角川ソフィア文庫)
松岡 正剛 (著)


長年にわたって長文の書評を書き続けてきた松岡正剛さんの書評は
インターネットでも読めますが、このように文庫として、
テーマ別にまとめられると、また別の視点から眺めることができるようになって
さらに興味が掻き立てられます。
集積が大きな力となる重要な一例ですね。




文庫: 432ページ
出版社: KADOKAWA (2018/11/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4044003556
ISBN-13: 978-4044003555

内容紹介
「常世、鳥居、正月、翁、稜威」という覗き窓をモチーフに面影を考察。

第一章面影の原像へ
谷川健一『常世論』一三二二夜
萩原秀三郎『稲と鳥と太陽の道』一一四一夜
大林太良『正月の来た道』四五一夜
山折哲雄『神と翁の民俗学』一二七一夜
山本健吉『いのちとかたち』四八三夜
丸山真男『忠誠と反逆』五六四夜

第二章をかし・はかなし・無常・余情
清少納言『枕草子』四一九夜
和泉式部『和泉式部日記』二八五夜
西行『山家集』七五三夜
堀田善衛『定家明月記私抄』一七夜
鴨長明『方丈記』四二夜
吉田兼好『徒然草』三六七夜
唐木順三『中世の文學』八五夜
尼ケ崎彬『花鳥の使』一〇八九夜

第三章連鎖する面影
大隅和雄・西郷信綱ほか『日本架空伝承人名事典』四一五夜
三浦佑之『浦島太郎の文学史』六三五夜
石田英一郎『桃太郎の母』一二四四夜
近藤信義『枕詞論』一五九九夜
伊地知鉄男『連歌の世界』七三九夜
心敬『ささめごと・ひとりごと』一二一九夜
西郷信綱『梁塵秘抄』一一五四夜

第四章ニッポンを感じる
ドナルド・キーン『百代の過客』五〇一夜
渡辺京二『逝きし世の面影』一二〇三夜
ウィリアム・バトラー・イエーツ『鷹の井戸』五一八夜
アレックス・カー『美しき日本の残像』二二一夜
ロジャー・パルバース『もし、日本という国がなかったら』一五四五夜
イ・オリョン『「縮み」思考の日本人』一一八八夜

著者について
●松岡 正剛:編集工学者、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。80年代に情報文化と情報技術をつなぐ方法論を体系化し「編集工学」を確立し様々なプロジェクトに応用。2000年「千夜千冊」の連載を開始。同年、eラーニングの先駆けともなる「イシス編集学校」を創立。近年はBOOKWAREという考えのもと膨大な知識情報を相互編集する知の実験的空間を手掛ける。また日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し独自の日本論を展開。著書に『フラジャイル』『ルナティックス』『自然学曼荼羅』『擬』ほか。


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1 コメント

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自然数曼荼羅  (ヒフミヨは古代の言葉カタカムナ)
2024-09-15 16:00:05
心からお悔やみ申し上げます。 

 ≪…日本論というテーマ…≫で、数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】に託す。
 「初めて語られた科学と生命と言語の秘密」に出てくる用語【ヴィークル】に[絵本]と[歌謡の本歌取り]を捧げる。

  もろはのつるぎ (有田川町ウエブライブラリー)


  「愛のさざなみ」の本歌取りで

  [ i のさざなみ ]

この世にヒフミヨが本当にいるなら
〇に抱かれて△は点になる
ああ〇に△がただ一つ
ひとしくひとしくくちずけしてね
くり返すくり返すさざ波のように

〇が△をきらいになったら
静かに静かに点になってほしい
ああ〇に△がただ一つ
別れを思うと曲線ができる
くり返すくり返すさざ波のように

どのように点が離れていても
点のふるさとは〇 一つなの
ああ〇に△がただ一つ
いつでもいつでもヒフミヨしてね 
くり返すくり返すさざ波のように
さざ波のように

[ヒフミヨ体上の離散関数の束は、[1](連接)である。]
            (複素多様体上の正則函数の層は、連接である。)

数学の基となる自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))を大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】の平面・2次元からの送りモノとして眺めると、[岡潔の連接定理]の風景が、多くの歌手がカバーしている「愛のさざなみ」に隠されていてそっと岡潔数学体験館で、謳いタイ・・・


 「八木節」(江利チエミ)の本歌取りで

 [ ヒフミヨは△廻し□なる ]

アー
ちょうと出ました 三角野郎が
四角四面の櫓の上で
音頭取るとは 恐れながら
しばし御免を こうむりまして
何か一言 読みあげまする
稽古不足で覚束ないが
平にその儀は お許しなされ
許しなされば ヒフミヨかかるで
オーイサネ

大和言葉のヒフミヨは
度胸すぐれた△野郎
〇泣かせの回転体で
取っておさえて三点ふかせ
今宵かぎりと〇から消える
ここにあわれはπと一よ
〇の形見のnを背負い
ひふみよいむなやこと
オーイサネ

聞いておくれよのろけじゃないが
逢うた初めはひと目で惚れて
思い込んでる〇の一
昼はまぼろし夜は夜で夢に
見ると云うても覚めればπ
一生他人にならないように
早いところで都合をつけて
そわせたまえや 〇と△
オーイサネ
 

 「北空港」の本歌取りで

  [ 円周率 ]  

〇の一 □に逢えて
カオスな一に 灯りがともる
〇と▢は一緒だよ もう引っ付いている
なぞり逢おうよ
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)

〇の一 □に惚れて
ヒフミヨ渦に πが見える
信じてもいいですね ヒフミヨ放射だけ
数え尽くすわ 
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)

〇の一 舞い散る数も
ヒ(〇・π)とヨ(□・i⁴)で 咲く花になる
どこまでも一緒だよ もう離れずに
夢(√・平面)を探そう
カオスを捨てて 時間さえ捨てて
i(アイ)が飛び立つ 一のi(アイ)

 大和言葉の【ひ・ふ・み・よ・い・む・な・や・こ・と】へのエールとしタイ・・・

 自然数(数の言葉ヒフミヨ(1234))のキュレーション的な催しがあるときの[応援歌]になるといいなぁ~
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