新刊の森

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戦争において情報はどこまで大切か。「情報と戦争」

2018年11月14日 | 新刊書
情報と戦争-古代からナポレオン戦争、南北戦争、二度の世界大戦、現代まで
著者 : ジョン・キーガン
制作 : 並木 均
中央公論新社 (2018年11月8日発売)


戦争と情報戦の密接な関係は周知のことです。
暗号の解読が勝利を決定づけることは、エニグマの例からも明らかですね。
本書は戦争論を専門とする著者が情報が戦争において果たす役割を
ナポレオン戦争から現代まで追跡するという野心作。
読んでみたいですね。



本 (473ページ) / ISBN・EAN: 9784120051289
作品紹介・あらすじ
古代からナポレオン戦争、南北戦争、二度の世界大戦、現代までの戦争を情報の要件である獲得・送付・受理・解釈・履行の観点から分析、インテリジェンスの活用と有効な軍事力の行使をいかに両立させるかについて考察する。
第1章 敵に関する知識
第二章 ナポレオン追跡戦
第三章 局地情報:シェナンドア渓谷の「石壁」ジャクソン
第四章 無線情報
第五章 クレタ:役立たなかった事前情報
第六章 ミッドウェー:インテリジェンスの完勝か
第七章 インテリジェンスは勝因の一つにすぎず:大西洋の戦い
第八章 ヒューマン・インテリジェンスと秘密兵器
終章 一九四五年以降の軍事インテリジェンス
結び 軍事インテリジェンスの価値

著者プロフィール
一九三四年、ロンドン生まれ。長年、英国のサンドハースト陸軍士官学校で上級講師やデイリー・テレグラフ紙の防衛問題担当編集者、欧米各国で客員教授等を務めた。代表作に『The Face of Battles』『The Price of Admiralty』『The Second World War』『War and Our World(邦題『戦争と人間の歴史』)』など。王立文学協会会員で、また湾岸戦争ではOBE勲功賞を受賞している。二〇一二年没。


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