事件発覚以来、日米双方で大きく取り上げられている、大谷翔平選手が被害者となった
巨額詐欺事件。
既報のとおり、水原氏の違法賭博関与疑惑を最初に報じたアメリカの大手スポーツサイト
ESPNに、この巨額詐欺事件の訴状の全文のリンクがありました。
最初の水原氏のインタビュー内容がほとんど大嘘だったとは、ESPNの記者も
唖然としているのではないでしょうか。
A timeline of Shohei Ohtani's ex-interpreter's spiraling gambling debts
https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39922624/shohei-ohtani-ippei-mizuhara-gambling-debts-line
こちらのリンクが訴状全文です↓。どなたでもアクセスできます。
https://www.espn.com/prod/styles/pagetype/otl/2024/240411_ent_mlb/2-24MJ2125-complaint-mizuhara.pdf
私の微妙な英語力でも、翻訳サイトを使えばだいたい内容がわかりました。
Can I get one last last last bump? This one is for real. . . . Last one for real (13ページ)
これは水原氏が賭博業者に送ったテキスト。
個人的には、まるで小学生がお母さんに
「ね、これが最後の最後の最後だから、本当に最後だから!」
と足りないお小遣いをねだるような印象を受けました。額の大きさとの違和感がすごいです。
業者からは、それなら毎週50万ドル入金すると約束しろ、と指示されていたのですね。
19ページには、銀行のログイン記録によると、
2018年から2021年10月27日の間にはネットからのアクセスがなかった大谷選手の銀行口座に、
水原氏が違法賭博業者のギャンブルサイトにアクセスした約1ヶ月後から、アクセスが始まった、
と記述がありました。
23ページから、水原氏が大谷選手の通訳兼マネージャーとなった経緯及び、どうやって
大谷選手の収入及び日常生活全般を把握していったかが書かれてあります。
本来なら、英語が流暢ではない大谷選手と、チームや代理人との意思疎通が上手くできるように
間に立つ通訳者兼マネージャーの立場を利用し、情報を操作し両者を欺いていたのでした。
訴状では、大谷選手は名前ではなく、被害者A氏(Victim A)と書かれてあります。
大谷選手からも聞き取り調査をしています。
ふと、エンゼルス時代の大谷選手が、2018年オフの肘の手術後に
ファイターズのアリゾナキャンプを訪問、栗山監督と談笑している姿を思い出しました。
半袖のTシャツから見える大谷選手の右肘には長い手術痕がはっきり見えました。
そこからリハビリを経て回復し二刀流で大活躍、そして昨年9月に2回目の右肘の手術です。
生身の体を酷使しながら、努力に努力を重ねて野球史上に残る活躍を続けている選手を
野球史上に残るこんな酷い事件に巻き込んだとは。
捜査当局すら呆れ返るやり取り、とニュースにあるのもわかります。