急に目が醒めました。
が、のどに異物!死んじゃう?!と本気で焦りました。
正体は手術中の酸素用のチューブ。
飲み込むべきか吐き出すべきか絶妙な位置にありました。
(ちゃんと除去されました)
意識がぼんやりとしたまま、体が言うことをききません。
看護師さん達が術後の処置をしてくれています。
酸素マスクが装着→呼吸の安定の為
脚には巻き付けるマッサージ器具→血栓防止
医師「今、7時半ですよ」
つき「開胸手術ですか…?」
医師「え?ああ、開胸手術はしてません」
1時から始まった手術。今は7時半。
あれー?6時間半?何があったんだろう…?
手術台からベッドに移され、そのままハイケアユニットに移動となります。
その途中で旦那様をチラッと目撃。執刀医と話をしているようでした。
ベッド移動が終わり、様々な処置が終わりました。
8時半、旦那様と面会です。
旦那様「お疲れさま」
つき「開胸手術じゃないって」
旦那様「うん。心臓に新しく入れる管の血管が見つけられなかったんだって」
つき「血管?」
旦那様「それでも、ベストな所に入れられましたって」
つき「そっかぁ…」
無事に終わった、とそれだけです。
自分の意思で体を動かす事ができず、怠くてしょうが無い。
と、旦那様の指が触れます。気付いていなかったのですが、泣いていました。
手術中からだったのか、終わってからだったのかは分かりません。
安心したのかなぁ、と思います。
旦那様「無事に帰って来てくれてありがとう」
前回は終始1人でした。
今回は旦那様と会うことができました。
それだけでもこんなに違うんだなと思いました。
思った以上に、不安だった。
どうなるか分からなかったから、怖かった。
全部終わって、圧迫された傷口とじわじわ感じる痛みが「生きてる」と主張してきます。