昨日の午後4時過ぎ、『緊急地震速報』が流れました。
その警戒音は、身体が硬直するほどの不穏を感じさせます。
急いでテレビのチャンネルをNHKにあわせると、女性アナウンサーが『津波が来ます! 今すぐ逃げて下さい!』と必死に非難を呼びかけていました。
その緊迫した声の様子は、あの『3.11』の惨事を思い起こさせます。
やがて、石川県の能登地方を震源とする大きな地震が発生したことが分かりました。
そして、その影響は能登地方に留まらず、津波も揺れも日本列島の広範囲に影響を及ぼしているようです。
私は新潟の出身ですが、その新潟も被害が甚大の様子。
私自身は、故郷を離れて半世紀も経ちましたが、今でも故郷には身内もいますし、友人・知人の数も少なくありません。
その人達は、みんな無事だろうか・・・?
それぞれに連絡を取り、安否を確認したり状況を聞きたいけれど、先方はそれどころでないでしょう。
それでも、まずは、もっとも気になる新潟市内に住む弟家族の様子が知りたい・・・と、弟に電話をしました。
報道では、新潟県内の電話もメールも繋がりにくいと有りましたが、幸いなことに弟と話すことが出来ました。
弟の話によると・・・。
地震の際の揺れは、言葉に出来ないほど大きく、室内は足の踏み場も無いほど物が散乱しているけれど、家屋そのものの被害は今のところ見当たらない。 ただ、家の前の道路が『液状化現象』で泥が吹き上げている。 断水をしているが、電気・ガスは普通に供給されているので、避難所に行くまでもなく、自宅で何とか凌げそうだ。 これからのことは分からないが、心配はいらないから・・・と。
「心配はいらない」と言われても、私の心配は尽きませんが、それでも弟家族の無事が確認できたことで、少しホッとしました。
でも、これから被害の状況が明らかになるにつれ、もっともっと悲惨な場面を目にすることになるかも知れません。
お正月早々、被災された方々の心情を思うとき、何も出来ない自分が歯がゆく、さらに気持ちが沈んでいくような気がします。
何も出来ないけれど、被災者の方々が、一日も早く日常を取り戻されることを
ただただ願うのみです。