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つれづれなるままに・・

墓参

ここ数日、とても良いお天気が続いています。

「いいお天気だし、お父さんに会いに行ってやろうよ!」

丁度、仕事が休みだった息子に誘われて、夫の納骨後、初めてのお墓参りに行ってきました。

納骨をした一ヶ月前は、まだ夏の名残があったのに、今では、もう、霊園内の木々も周囲の山々もすっかり紅葉していて、しみじみと季節の移ろいを感じさせられました。

山を切り開いて造成した広い霊園ですから、中に入ると車の騒音も聞こえてきません。
とても静かで、久しぶりに、ゆっくり夫と話すことが出来ました。

そんな私の様子を見ていた息子がぽつりと言いました。

「お父さんは『こんな静かなところは寂しすぎて嫌だよ』と言っているかも知れないね」・・・と。

確かに、下町の上野・浅草界隈の賑やかな街で育った夫は、見かけによらず、とても寂しがり屋でした。
静かなところは落ち着かない・・・と言っていましたし、一人でいることが嫌いで、いつも、周りに誰かがいることを好んだ人です。

息子の言葉に、「そうかも知れない」・・・と、夫の気持ちより、私や息子の気持ちを優先して墓選びをしたことにちょっと胸が痛みましたが、「でもね」と私は言いました。

「お父さんは人なつこい人だから、きっと、周りのお墓の人達と友達になって、楽しくやっているわよ」・・・と。

「そうだね、ここは亡くなった人達にとってはニュータウンのようなものだから、意外と賑やかで住み心地もいいのかもね」・・・と息子。


そして、息子には言いませんでしたが、『いずれ(そう遠くない未来だと思う)私もここに越してくる予定だから、それまでの辛抱よ、お父さん!』と心の中で呟きながら、霊園をあとにした私でした。

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