インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

Maharaj Week!2,

2014-05-12 | インド系event
今週、思いがけず私の日常はマハラジづくしとなっています。

ワークショップでちょっとご挨拶できればそれでいいかなと思っておりましたが

ふわふわと導かれるままに東京公演を魅せて戴き、

明日はまた大使館へつい足を運んでしまうことでしょう。



Pt. Birju Mharaj。
彼の名前を初めて聞いたのは小学生の頃だったと思います。

パンフレットをひっくり返せば、1988年4月が前回の来日だったことが分かります。
1985年ラジブ・ガンディー首相が来日され「日本におけるインド祭」が設定されたことで
なんと半年にわたり50名近くのアーティストが来ていた事が記されています。

演目は4種のインド古典舞踊で、カタカリ、バラタナティヤム、カタック、そしてマニプリでした。

カタック舞踊の代表はマハラジとそのグループで、
そこには今回来日されたサスワティdidiや私がラクナウでお世話になったアルジュンjiの若き日の姿がありました。

私はすでにカタックを踊っていたので、両親に連れられ、おぼろげな記憶では
国立劇場の一列目で膝の上で観劇したと思うのです。
客席の皆が静かに興奮して、美しく着飾り、華やかな雰囲気だったことを感じました。

カタックセンターのシニアダンサーたちは、裏方に入り、着替えの手伝いをしつつ交流があって、
あぷさらの幸先生が「このドパタの巻き方はあの時サスワティdidiから習ったの。」と言いながら
後々着付けてくれたことを思い出します。

母はバラタのMalavika Sarukkai に魅了され、「美しいわね、美しいわね」と連呼していたし、
初めて見たカタカリの凄まじい世界観にノックアウトされて「本当にすごいわ!」といっていた事を思い出します。



そんな訳で、彼らの来日は私の中に深く深く印象づけられたし、
東京の稽古場にもいらっしゃったり、あぁこれが「本場のカタック」なんだなぁみたいな、そういう感覚が
自分の中にあった気がします。

この頃、私は二度渡印しておりまして、マハラジのお誕生日に併せて開催される
「カタック マホツサヴァ」という舞踊祭に出演させていただいています。デリーのカマニホールです。
そのリハーサルの為、同じくデリーにあった「カタックケンドラ」という国立舞踊学校に毎日通って稽古場を
お借りしていましたが、そこでもマハラジやサスワティdidにお会いしておりました。

なつかしいな。




それからずっとずっと時が経って...
私はKumudini Lakhia先生のもとでカタックを学び直しております。

そのカダム舞踊団生活にて、毎年どなたかゲスト先生をお招きしてワークショップを行う事があるのですが
マハラジがいらっしゃった事がありました。

私はもうすっかり皆様私の事などお忘れだろうと決め込んで、初めまして!とご挨拶差上げる所でしたが
サスワティdidiが「あの子知ってるわ!」って思い出してくださり!!!本当に驚きました。

これはもう本当に濃厚なワークショップで1週間ほど続いたのですが、すばらしいコンポジションを沢山と
アビナヤを教わったのでした。

同じクラスルームに立って360度から彼を見てみると、カタックの基礎が本当に良く分かると思いました。
ほんの些細なラインひとつが、ほんの目線のひとつが、フットワークの美しい音色が...
「カタックの神様」と言う訳です。



Ahmedabadで毎年開催されるすばらしい音楽祭SAPTAKに、数少ないカタックの演目として
ここ数年Maharajがご出演されていたので、舞台は拝見しておりましたが、やはりお年を召されたなと心配する時もあったし
そんな流れでの、直弟子佐藤雅子さんのオーガナイズでの今回の来日公演でした。

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