インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

インド古典舞踊「カタックダンス」舞踊家、振付家の前田あつこのブログです。カダムジャパン主宰。atsukathak.com

待ちました。

2013-08-07 | 一言coment
『舞踊家』の大切な楽しいお仕事の一つに
”衣装づくり”というのがあります。

カタックのお衣装、たとえインドであろうと
お店に行けばかえるというものではありません。

それに日常に使用する民族服パンジャビドレスの様に
どこの街角にもあるテイラーで仕立てられるとも限りません。

手が込んでいるのと、カタック舞踊についての知識や
衣装についての知識を持って対応してくださるテイラー、そんなに多くないんです。

私はいつもグジャラート州のアーメダバード市という街でカタックをお勉強しているので
ここで衣装を作ってもらうのですが、

1ヶ月程度の短期留学ではなかなか仕上がりません。

そこで信用しているデザイナーを通して衣装をオーダーし、
昔よりはかなりマシな状況となった配達業者を(疑いつつ)信用して
小包を送ってもらう事になります。

数回はうまく行っていたものの。。。
今年はトラブル発生!!

帰国間際にさらりと頼んだのが間違いだったか。。。随分と気を揉む羽目となりました。

日本人舞踊家の中には器用にご自分のミシンで縫われる方もいらっしゃるし
日本のデザイナーの衣装を使ったり、通販のようにオーダーを受ける店を使ったりする事もあるようですが

私はそこまで器用じゃないし、デザインイメージを国際電話で伝えられる自信もない。
その後のトラブル後始末の頭痛を抱えるくらいならちょっとコスト高でもそれは保険。というタイプ。

友人の舞踊家さんは警察沙汰に発展させて解決したという強者もいるようですが...私にはとてもとても。


3月にデザイナーと布地を買いに行き「OK!後は私の仕事だからー。1ヶ月で送るから」と言う彼女。
じゃ、桜フェスには間に合わないかもしれないけれど、GWには来るかな?
私「どう?」
デザイナー「今からオーダーするから。」

ハ?さすがインド。

1ヶ月後
私「どう?できた?」
デ「あまり布を使った部分の裁断が難しくて時間かかってるから待ってて」

許容範囲。

1ヶ月後
私「で、どう?」
デ「テイラーの親戚が亡くなって喪に服しているからもうちょっと待って」

私「ちょっと、あんたプロのデザイナーでしょ?困るんだけど?いい加減にしてよ(プチッ)」
デ→逆切れされる

拉致あかないし~とおもって、他のルートからプレッシャーをかけるも
「ジャルディジャルディ(急げ急げ)言ったでしょ。逆切れしてるよ。
あまり刺激しない方がいいよ」との意味不明なアドバイスが。

私「○○ちゃんの衣装FBで観たよ。かわいいね!で、どう?私のは...?」
デ「もうすぐできるよ」

前回送付してもらった衣装は2点のブラウスが盗難になったといい、
小包に入っていなかった。最初から入っていなかったのか、盗まれたのか証拠がない。

これを憂いて今回は最初から写真を送るように指示。
できたよ、と言ってから1週間後に写真が来る。。。も、衣装は全く届かず。

私 グルジーの日に学校にお電話する。師匠に電話の取り次ぎをしてくれたのはデザイナーのお母さん。
  そう、彼女のお母さんはKADAMBのスタッフな訳。それで信用しているんだけどね。。。
  あえてここでは何も言わない。

数日後、
私「ねぇ、いつ送ってくれるの?」
デ「先月末に送ったから2週間以内には着くよ」

と、壮大なやり取りの末
5ヶ月経ってようやくようやく私のもとへやってきたのでした、この子たち。

もうすっかり当初の用途は終わってしまって
はて、どのタイミングで何に使おうか?って感じなんだけど。

いつかお目見えすると思います。
衣装そのものはとってもいい感じです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿