社会科教師カエル🐸の野望

こんな社会科はいかが?

上の世代ほど投票率が高い理由

2024-06-15 19:38:00 | 日記

選挙において、高齢者と若者には決定的な違いがあります。

それは「大テーマを持っていたかどうか」です。大テーマがあると、政治について時々考えることができる。若者には、そんなものはない。でも高齢者には、かつて世界的な大テーマが存在していたのです。

それは「社会主義」です。

昭和の御代の世界は、東西に分かれ、東には超大国ソ連が君臨していました。日本人も社会主義に一定の価値を感じており、選挙では社会党という選択肢もありました。

社会主義は実態が見えないが、どうやら平等っぽい。日本では米軍基地が各地にあり、米兵が事件を起こすという。その米軍も、ベトナムでは社会主義勢力に敗北した。オリンピックではソ連や東ドイツがメダルを量産。そうそう、北朝鮮も豊かな国に見えたらしい。学校では日教組が思想を左へ寄せようとした。

日本人は、社会主義について考える機会が割とあったのではないか。つまり政治に関心を持ち、選挙に行く気になったのではないか。というのが、カエル🐸が立てた仮説です。下のリンクは衆院総選挙の投票率(世代別)の推移です。ソ連が消滅した直後にはどの世代でも投票率が急降下しています。選択肢が消えるほどの衝撃だったのでしょう。

https://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/news/sonota/nendaibetu/

社会主義という大テーマを失った後に高齢者の投票率が持ち直したのは、習慣の威力なのでしょうか?今も新聞を読み、政治に関心を持ち、選挙に行くのです。

【次回予告】若者よ、選挙に行こう!




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