Luck Key 7🗝

明るくなれるように
誰かのために
自分のために
Essay

宝箱は閉じたまま

2022-02-27 09:58:00 | 日記


高校生まで自分は人が嫌いなのだと思っていた。
けれどそれは違う。
人が好き、大切な故に、相手を気にしてしまうのだ。
大事にしすぎてそのまま宝箱にしまったままのモノと同じように。

昔から、キラキラした宝モノを大事にしすぎて、そのまま大切なモノは褪せていった。

お祭りやディズニーで買って貰った光るおもちゃは、電池が減るのがこわくて使えず、使わないまま気づいた時には電池が無くなって、使えなくなっていた。

お菓子は、美味しいお菓子がすぐに手元から無くなっちゃうのが惜しくて、いつも本来の美味しさが過ぎた賞味期限切れを食べていた。

平凡な日々が少しでもワクワクするように、
海外で買った可愛いマグカップは、
割れるのを恐れて、今も大切に棚の奥に眠っている。


私は昔も今も、小さいことが気になってしまう。
きっと他の人は気にしないような小さなこと。

言葉のニュアンス。語尾。助詞の使い方。

相手の表情。目の方向。体や顔の向き。アイコンタクト。

まぶたの線。片方だけ出た八重歯。鼻の高さ。

今日着た服の色使い。服の毛玉。スカートの丈。

ごはんの食べ方。歩き方。飲み物を飲む時の音。

「誰も聞きしてないよ、そんなこと。」と皆言う。
そんなことは百も承知。
だけど気にせずにはいられない。

そう。これは全部、人が好き故だ。

でもこんなに気にしてたら、人間不信にならないわけがない。
せっかくの人が好きという想いも褪せてしまう。

そろそろ宝箱から大切にしまって置いたモノたちを、大事に、壊れないように、取り出す時かもしれない。


世界平和のために

2022-02-26 13:05:00 | 日記

私たちは知らない
世界平和の体現の仕方を

テレビの画面には、
整備された道路にたくさんの車。
お店もあって、立派な家もある。

私たちが住む国と同じような街の風景

そこからはとても戦争が起きてるとを感じることができない。

私たちは(いや私だけかもしれない)、
どうしても戦争というと、第二次世界大戦の光景を思い浮かべてしまう。
私の中の戦争のイメージはまだ白黒だった。


でも時代は変わっていく。
綺麗な街並みにも戦争はあり得る。
私たちの国でも戦争が起きてもおかしくないことを脳裏に気付かせる。
イメージしている戦争ではない。
だからこそ、合図を聞き逃して、知らないうちに戦争の真ん中にいた…なんて現代人になりたくない。
イメージと違う戦争を認識しなければならない。

就活の時、「世界を平和にするために働きたい」と言った私に面接官は、「戦争などではなく、いじめなど、現代の平和についてはどう捉えていますか」と言った。
その言葉には、戦争など無縁の国という考えが露骨に表れている。
「お互いにお互いを認め合うこと、受け入れることが大事だと思います」そう答えた私も、プーチンの表明は受け入れられないし、当時の私の甘い考え方は自覚している。

平和を謳ってる国、日本。

そんな国の国民なのに、
ニュースを見て祈ることしかできない。
実に無力である。

そしてほとんどの人が、昨日と同じ日常を送り、
再びニュースを目にするまではそのことについて忘れてしまう。

私たちはどの国からも離れた、島国の人々。

専門家が経済政策でもダメじゃないかと言う。
じゃあ募金活動をすればいいのだろうか。
選挙にしっかり行って、いい政治家を選べばいいのだろうか。

私に出来ることは一体なんなのだろう。

すんばらしい考えも、行動を供ならなければ、ただの立派な言葉の羅列。


今日という1日

2022-02-21 23:03:00 | 日記


なんだかいい1日になりそうだなって思って始まった一日。

なんだか後味悪いなって思った一日。


他人から与えられるものに、
幸せを期待しちゃダメだって知っていても
求めてしまうのは

自分で作る幸せよりも、
他人から貰う幸せの方が、
心を満たすことを知っているから。


小さい世界で生きる

2022-02-20 21:46:00 | 日記


「若い人は、視野が狭い、世界が小さい」

学生の時は、学校が全てだった。
そんな当時の私に、今の私もきっと、もっと世界は広いよと教えてあげることは間違いない。


私が初めて広い世界を少し知ったのは小学生の時。
本を開けば、いつでも自分の知らない世界に入り込むことができた。
休み時間一人でいても、寂しくなかったと言えば嘘になるが、
少なくとも時間の流れを遅く感じることは避けることができた。

次に広い世界を知ったのは、大学1年生のアルバイト。
初めて社会に一歩踏み出した。
一緒に働く仲間は、それぞれ過去に事情を抱えながらも、
やりたいことのために活き活きと働く姿が眩しかった。
彼らは間違いなく、こうなりたいとう私の人生の指標になった。
だからだろうか。大手に正社員で入社することがまるで正しいゴールのようにいう世の中の価値観が、
まるで意味をなさなかった。

次に広い世界に出会ったのは、海外への渡航。
今まで見たことない色使いに、独特な匂い。
日本にはない窓の形、古い建物の連なり。
空の青さまでも見たことのない青々しさに、同じ地球上、同じ空だとは到底思えなかった。


今の私なら知っている。世界の広さを。


それでも私達が一喜一憂するのはこの小さい世界の中。
外の世界から必ず、この世界に戻ってくる。
大きな世界に出ても自分の悩みが小さいだなんて思わない。
だって今私達が生きているのは今ここであり、
大きな世界じゃない。
私達の今はここが全てなんだ。


「若い人は、視野が狭い、世界が小さい」
その言葉は、
失敗してももっと他の世界もあるよってことを言っていることは百も承知である。
だけどそう簡単に他の世界に足を踏み出せるほど超人ではない、凡人である。



この世界が全てだ。
だから一生懸命生きている。



学生の時の私にもう一言声を掛けてあげるなら、

がむしゃらに一生懸命生きろ。
今の私もそうやって生きている。

相場

2022-02-13 18:48:00 | 日記

お金の重さ。

稼ぎが変われば変わるものだろうか。
少なくとも、学生の時のアルバイトから、社会人三年目になった今も、
私にとってのお金の重さは、まだ同じである。

知らない単語をあたかも常識かのように話掛けられる。
ここは海外ではない。全くの母国。むしろ地元。
私は何年か振りの歯医者にいた。

私は小さい頃から幸いにも虫歯に困らなかったため、
歯医者には滅多に行ったことがなかった。

しかし診察書に書かれている年齢は、大人の年齢20歳をとうに越えている。
もう何回も歯医者には来たことがあるだろうという扱いをされ、
戸惑いながら診察を受ける。

何もかも見慣れないもので囲まれ、
落ち着かない。
1回聞いただけではよく理解できない説明を
「はい」「はい」…
と聞いていたら必要もない歯型を取らされた。

知識がないということはこんなにも無力なのか…
自分の知識不足に項垂れる。

そこにふとWifiルーターが目に入った。
それだけでなぜか落ち着いた。
その、部屋の角だけ、何故か安心感と懐かしさが込み上げた。
いつも仕事場で見ると嫌気がさすLANポートに、なぜか触りたくなった。
1年前の私には馴染みも全くなく、まだ人生の中で新しいものだったLANポート。
ITに転職して1年しか経っていないのに、
私の中で、ネットワークが身近に、安心感まで感じるものにまでなったのは、
きっとこの歯医者の異空間がつくりだしたに違いない。

ここにもネットワークが張り巡らされている

私はしっかりと人の役に立つ仕事をしている
そう再確認しながら、

少し気だるそうだけど優しくて、しっかり目を見て笑顔のお姉さんに
また言われるがままに受付に戻る。

お会計で提示された金額は3万円。
私は自分の目と耳を疑った。

よくわからないことに、
一生懸命働いでやっと稼いだ3万円が一瞬で搾取された。
自販機のような精算機と書かれた機会は、その3万円の重みも知らず、感情もなくその3万円を吸い取った。
猜疑心でいっぱいで心がモヤモヤする。
非接触の為か、人件費削減の為か、
機械が私の大事なお金を無表情で扱ったのも
疑心感を増幅させた。

受付で何にどのくらいお金が掛かったのか聞くと、
お姉さんは明細を伝えてくれた。
私はお金の詳細を聞いたけど、
聞かなきゃ私たちは何にどのくらい掛かってるか知ることすら無い。

3万円あったら何ができる…
韓国旅行はできるし、
タブレットが買える。
AirPodsも買えてお釣りが返ってくる。

3万円を稼ぐのに…
1時間1000円の時給だと4日間8時間働く。
今のお給料を時給に換算すると3日間と半日。

朝憂鬱な気持ちで仕事場まで行って、頑張って働いて、
疲れた体を引きずりながら帰宅する
×4だ。

私にとってはなかなかな重さ。
それがよく分からない約1時間の検査で、
一瞬にして消え去った。

よく歯医者に行く人にとっては常識かもしれない。
いや、むしろ歯医者に3万円なんて常識中の常識かもしれない。

どうして旅行やタブレットには3万円の価値を見出だせて、
歯医者にそれだけの価値を私は見出せないのだろう。

世の中の価値観と私の価値観のズレ

平均は真ん中より少し上の値を指す時があると聞いたことがある。

きっとモノの価値観にズレを感じる人は、
相場だと感じる人に比べて多いのではないかと思った。

相場とは一体何か。

世間相場決定場の受付があったら、相場の明細の提示を求めてみたい。