いやあ、息子がアルバイトから帰ってから、延々、三時間はしゃべっていたかなあ、二人で。非情に珍しいことです……、もう、午前二時かい…。彼にも色々事情があり、私にも言いたいことがあり……で、気がつくともう、日付が変わっていて…。喧嘩なんかしてませんけど、とにかく、自分の主張を言い合っていたというか。それが昔の話にも派生し、……私の離婚のことまでいって、…、息子が小さい時にはいえなかったこととかも、言ってしまったりして。
彼がその離婚当時、どんな気持ちでいたとか…今更ながら、聞いてみたということで。はあ、そうか、私は別れた元夫のことは極力言わなかったのだけれど、やっぱり、息子の人生に多大な負荷を与えていたのだと、思い知ったしだい。
その時は目に見えてはもちろん、なかったし、幼い息子の話を聞くこともなかった。成人し、もう、親の手を離れてもかまわないこれぐらいになったら、と、私も気を抜いたのだろう。今日は、なぜだか、よく昔のことを話した。
息子はしらふで、私は酔っ払い……、よくもまあ、こんな酔っ払いの母の言に付き合ってくれたものだか。彼には彼の事情を母に知ってもらいたいという気持ちがあったのでしょうが、母は、いかんせん、酒にどっぷりだし…、まあ、酒に酔っても正常に話ができるので、会話は成り立つのですが。って、今、ブログを打っているのもかなりの酔っ払い……だな。
酔ってもあまり正常域を逸脱することがないのが、私で、いいのか、悪いのか。
六時頃から飲んでいたから、もう、八時間は飲んでいる計算。たいした酒量ではないにせよ、もう、とっくにつぶれても良いのに…。でも、つぶれない。
いいのか、悪いのか……。
打ち間違いは正せる…そのくらいの…酔い。いつもそう。だから、大丈夫と人には見られる。どんなに飲んでも一人で帰ることができるのが私。でもねえ、意識は、けっこう、酔人のそれ。もう、この年だから傷つくこともないけど、昔はねえ、「あんたは大丈夫だね、送らなくても」って、一番最後に残されて一人タクシーに乗るのはけっこうきつかったんだよ。まあ、確かに、大丈夫な人間ではあったけど、仮にも女なんだけど……。
いや、いや、言いたいのはそんなことではない。
息子がねえ、やっぱり、成長しているんだなという感慨なのです。
もうすぐ、息子は22歳になります。
私は22歳で、親元を離れ、自立して教師として赴任し、生きてきました。まあ、色々あったけど、どうしようもないバカな親の元、息子もようやく22です。
やっぱり、この年齢は、思い入れがあります。私が過去、自立した年齢ということで。
彼は私を離れて飛び立つのだろうか…、母はできるなら手元に置いておきたいと思うのです。母のエゴです。私は22で自立したのに、なのに、この母は息子を束縛しているのかもしれません。困った。すごく困った。私は息子に依存しているのでしょうか。
で、今日の話し合いということで…。彼はまだ現実的に自立は難しいと感じているようです。ですが、いずれ、彼も飛び立ちます。母はその時をしっかりうけとめるべく、心構えをする必要が生じてきたことを、知らなくてはなりません。ああ、まだるっこい言い方。
ああ、そうだ、子供は巣立つのだ
ただ、その事実を受け止めなくては。