『空気人形』という映画のことが、夕刊に載っていて、
『誰も知らない』を監督した人だなあ~と、拾い読み。
で、そこに、
「人形を苦しみから解き放つ詩」
として、吉野弘さんの詩が挙げられていて、
ちょっと、思い出した。
私もこの詩を読んだ時、感慨深いものを感じたんだよね。
で、どっかにこれあったなあ。。。と探して見つけた。
ちょっと長いけど、引用。
生命は 吉野 弘
生命は
自分自身だけでは完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不十分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする
生命は
その中に欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思うことさえも
許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
色を入れたとこの文言が、ぐっときたところだったんだけど、是枝監督も同じことを言っていたので、目にとまったんだなあと思う。
チャコの記事にコメントありがとうございました。
読んでいて涙が止まりませんでした。
心の中にポッカリ穴があいたような感じがします。
まだ、信じられない気がしますが、チャコのためにも
元気を出して頑張っていこうと思います。
ルカさん、本当にありがとうございました。
嬉しかったです・・・。
なかなかすぐに落ち着けるとは思わないし、
簡単に元気になるなんて、思いません。
ゆっくり、自分の中に受け入れていくようにしてください。
喪失は、そうそう、心にはなじまないものだと思います。