どういう経過を経て退職金が振り込まれるのか、まったく分からないっていうことで、じりじりしていた私。
「電話して聞けば~」って息子に言われ、ようやく電話することにしました。
なんだか金のことに腐心するってのは、ちょっと下賤って気がして、本当はものすごく心配しているのに、聞けなかったんだよね。(かなりの小心者です)
で、予想していた金額よりもかなり高額! やったあ~と、内心で叫んでしまった。人間小さいんで。
税金はどれくらいかかるか分からないそうだけど、やっぱり公務員は高いんだね。
後々のことも考えて、運用方法を考えたほうがいいかもなあ~っていう金額でした。
銀行つぶれたら帰ってこないって事態も予測しておいたほうがいいしね。(ああ、石橋を叩いても渡らないっていう性格がでるねえ)確か、1000万しか保障されないんだったっけ。
100まで生きられないとしても、祖母はどちらも90代まで生きたし、遺伝子的には長生きになりそうだしね。
金額を聞いた息子はなんかにまにましている。
「お前、当てにしてるんじゃないよ、これは私がこれから生きていくための金じゃ!」
と、私は釘を刺す。
「先行投資ってことで、ちょっとは当てにしてるんだけど…」
「それは、私の老後を考えているってことかね?」私、不信気味。
「まあ、一応」
おやおや、まあ、まあ、ちっとも期待してなかった母はちょっとウルウルの会話でした。
口では無碍な対応だったが、しかし、心の中では息子に100万くらいは渡そうかと考えていたのは事実。(100万てのはかなりケチだけど)
実は私も就職した時、親から100万もらったのよ。一人で生きるための軍資金? ていう感じで。どうもそれは祖父母からの生前分与の一部だったらしいけど。
もちろんいまだに返してない。もらったんだもんってことで。
しかし、退職金に所得税の他に住民税も課せられるって初めて知ったよ。
何でなんだろう?
所得税っての少し不満でも支払うってのは分かるけど、住民税って何?
今日、今年度の住民税を納めてきたからなおさらに思ったりして。
何の蓄えもなくリストラされたら、税金ってとっても重いと思う。なんか雲隠れしてしまいたいって感覚分かるような気がする。退職金も出ないアルバイトとかで食いつないでいる人にとって、ものすごくきついだろうなと想像できるよ。
息子よ、お前は大丈夫なのか?
彼は家にいながら絵をちまちまと描いて、収入を得ているらしい。でも、それもかなり少ない金額だから、お小遣い程度にしかならないらしい。しかし、ネット上で稼ぐってことがどういうことなのか、母には理解できない。
今年いっぱいはそういう状態で許して欲しいと言っていた。彼には就職したい所はあるらしく、就職活動のための絵というかCGというか、自分が今のスキルでできることのアピールのための何かを作っているらしい。母には何が必要なのかよく分からないけど。
で、しきりに私にも絵を描けと薦める。小遣い稼ぎにはなるらしいけどねえ、私に才能があるのかなあ。私よりも絵が下手でも稼いでいる人はいると息子は言うけどね。
肉体労働は難しいかもって思うので、まあ考えてみようかなとは思う。
地道に生きて仕事をしてきた報酬ってことで退職金を受け取るわけだけど、そういうレールに乗り切れない人々が多すぎる今の現状を、誰が変えてくれるんだろう。
政府か、世論か。
正規雇用がどんどん狭き門になり、どんなに働いても手元に残るお金がないっていう人々にどんな政策が必要なんだろう。
だから、小泉嫌いだったんだよ。
アイツのおかげで、弱者切捨てが進んだと私は思っているんだよね。
規制緩和っていう企業には優しい政策で、弱い国民は捨てられたという感じがしてならない。
生活保護が認められないせいで餓死した人が出た福岡、生保の職員の横領事件が発覚したよね。
老齢加算が切り捨てられて、あちこちで訴訟が起きているよね。
母子加算も今年だっけ、来年だっけ、切られるよね。
弱いものは死ねと言っているような状態では国民の士気が落ちるなあと思う。
母が言っていたが、厚生年金だけじゃ、まっとうに生きられないそうだ。だって、月に支給が10万に満たないって状態で、どう生活できるんだろう。国民年金はそれよりも少ないんだって言うし。
老後はどうなるんだろうなあ。
って、あまり先読みしても仕方がないことだけど。
今を楽しく正しく生きて、悔いを残さないようにしないとね。