茅野市尖石縄文考古館までの交通手段はJRとコミュニティバス。
JRの方は、まあまあ本数があるんだが、このバスが、一日に3往復しかない。
茅野市の駅はけっこう大きくて特急も止まる。で、タクシーはたくさん待機している。でも、後に聞いた話だが、タクシーだと¥4000くらいかかると・・・
で、バスと連絡できるJRを利用するとちょっと時間があるので、朝の時間を利用して松本市の重要文化財だという旧開智学校校舎を見に行くことにした。
古い建物を見るのがけっこう好きなので。明治5年に開校しているらしい。明治というと外国の設計士を呼んで建てさせる場合が多いけどね、ここは、日本人の大工さんの設計らしい。
松本城よりちょっと遠いけど、歩くことにした。
道すがらお地蔵さんとマンホール写真。
そして時間が早すぎた! 隣の旧司祭館は開いていたので、時間をつぶす。
ここも好みの古い建物だ。
雰囲気が伝わる程度の写真を並べておく。ちょっと映り込みが例によってあるけどご容赦(笑)
この建物感は、神戸の異人館にとても似ている。司祭館なのだから、様式が似ているのは当たり前なのかもしれないけど。でも、神戸のものより質素な感じだなあと思った。
で、開館が9時で、時間があったので近くをぶらぶらしていたら、職員さんと目が合った。
時間前なのに入れてもらえた。すみません。
昭和38年まで使われていたというから、立派なもんだ。移築復元されて今に至るらしい。
あの、左官屋さんが描くこて絵のような装飾やら木彫があって中もいい感じ。懐かしいだるまストーブや、雰囲気のいい階段。小ホール。ちょっと暗いので写真はあまり良くない。
なんか、また写真が多め。
で、松本城を眺めながら駅まで戻って、茅野市へ向かうのだ。
あ、また、 水玉模様のバス! 今度はしっかり撮れた~~
まあ、バスを利用することに決めていたので、茅野市の駅で待った。
これがかわいらしいバス。
レトロ味のあるバスは観光地には多いと思うのだけれど、こういうボンネットバスはいいよなあ。懐かしい。。。。かなり昔の記憶の中にあるバスの形だ。
揺られること30分。コミュニティバスにありがちなバスの運転手と地元の生徒の会話を聞いたり、車窓を眺めて、とうとう来たかった縄文考古館に到着。
木立の中にある建物で、人は少ない。次のバスに乗らねばならないので、じっくり見られるかなあと心配していたけれど、大丈夫だった。
国宝はすぐ近くに展示されている。
仮面の女神!
こんな風に発掘されたんだなあ。
レプリカや写真は何度となく見ているので、想像はついていたのだけれど、真後ろに回って見たりできるのがいい。
縄文のビーナス!
下半身が立派な女性なのだね。
写真の腕はないので、まあ、こんなもので。なんだかぶれぶれで魅力半減だなあ。縄文土器もすごく多く展示されていて楽しかった。縄文って縄目の土器だけと思いがちだけれど、そんなことはない。すごく創造性に富んでいて魅力的なものが多い。
岡本太郎が惚れ込んだのは頷ける。
私も弥生の土器より、ずっと縄文の土器が好きだと思う。弥生の埴輪は面白いと思うけれど、縄文の土偶よりも芸術性は劣っているような気がするのだ。
なんというか、既製品のような臭いがする。埴輪って。
松本に帰ってきて、時間があったので、またてくてく歩いて松本市時計博物館へ行ってきた。
神戸や長崎で古いランプを見て、いいなあと思ったけど、古い時計もいいものだ。
古い時計はいろんな博物館でも見たけれど、時計博物館と銘打った所はまだ入ったことがなかった。
こじんまりとしているけれど、古いものばかりじゃなくて新しいものもあった。
さあて、最後の観光地へ向かう。
めあては碌山美術館とわさび農園だ。穂高駅からウオーキングできる範囲で見られるものがあれば見よう!と思って出かけた。
電車の中で、電車から見える山を解説している写真を見た。
山の名前はからっきしわからないけれど、雪を頂いた山の姿は美しいと素直に思う。北アルプスと言うのだね。しかし、アルプスという冠を着ける意味が昔から違和感があって、なかなか覚えられなかったんだよね。
どうして、アルプスなん~だって。だから市の名前になってしまった、かの都市名は、違和感ばりばり!誰も反対しなかったんだなあって思って不思議だった。
穂高駅で降りる。
歩くと決めていたので、まずは地図。ということで観光案内所にいって、地図を手に入れる。「歩くんですか?」と聞かれた。確かに晴れていて天候は良いけれど、ちょっと風がある。
バスはないらしい。サイクリング用のレンタサイクルは駅前にある。ちょっと自転車もいいかなと思ったけれど、最近、乗ってないのでやっぱり無理だなあと思う。
穂高駅の背に山が綺麗だなあ。少し歩いて振り返る。観光案内の女性が振り返ってみてください。とおっしゃったので、見てみたのだ。
地図を見るとかなりの範囲に見所はあるらしいけれど、あまり欲張っても難しいから、道すがら見られる場所は見て、大王わさび農場へ向かう。
色つきのマンホールを発見。
穂高神社は参拝しておこうと思って立ち寄り。雰囲気のあるお社だなと思いつつ、御朱印帳をまたも忘れたことに気がつく。
あらら~~。
まあ、もしかしたらと思って、御朱印紙を聞いたら、あったのでそれをいただく。だが、残念ながらコピーか印刷のようだった。
前にもあったなあ~印刷と思いつつ参拝。
道祖神があると聞いたので探したけれど、あまり見つからず。でも、面白いお寺を発見。
あ、その前に、道祖神のマンホール。
東光寺の下駄。願いが叶うのかなあ。かなり大きい朱塗りの下駄だった。
安曇野ってわさび田が有名だとわかっていたけれど、本当に、小さいわさびの畑?そこここにある。歩いている道の端に柔らかいみどりの葉。
わさびの花はまだ咲いていないようだったけれど、白いそうだ。
畑の中を歩く。昔の本陣跡の建物を横目に。でも、なぜか開いていなかった。
けっこう歩いたなあ。畑の真ん中の道は風が強くて困った。一応、日傘差して歩いてたのだけれど、風に傘がもって行かれそうになるし、車はぶんぶん飛ばすし。
歩いている方が悪いような扱いの車が多くてね~~。観光客もあまり歩いてないのだが、地元民はもっと歩いてない。だからかな。
着きました。わさび農場。敷地広いんだなあ。観光バスも止まっていた。
とにかく、水が綺麗。小布施を歩いたときも思ったけれど、水が豊富で綺麗でいい土地柄だなあと。
わさびもきっと綺麗な水じゃなきゃダメなんだろうなあ。
水車小屋が二棟あって、どちらが映画のロケに使われたのかわからなかったけれど、確か、有名な映画に出てたよね。題名忘れたけど。
わさびの花咲いているところもあったかなあ。わさびの生育状況が畑によって違っているように見えた。
広い敷地を散策して、おなかが空いたので、超有名な丼をいただいた。わさびをすって食べたんだけど、私的には足りなかったんだけど・・・残ったら持ち帰れますって書いてあったけど、根元まですってしまったし。
辛いというより、甘かった。
私の舌、おかしいのかなあ。
いや、おいしかったので良いのだ。
次の目的は碌山美術館だけど、駅よりも遠い位置にある。道のりを楽しみながら歩き出す。
橋に~~あれ?~~道祖神。
名称の意味がわからなかったけど、水色の時道祖神。
で、次が、早春賦歌碑。音楽流れました~~
川の側なので水の音がする。早春賦の歌碑のところに桜の並木があって、お弁当を食べている、たぶん地元の人たちがいた。私はそれを横目にして、桜を堪能。散歩を堪能。
ここにも、わさびの畑。
けっこう歩いた気分で、駅まで戻り、そこから10分ほどで碌山美術館に到着。
碌山の本名は、荻原守衛。日本近代彫刻の扉をひらいたといわれるそう。私はこの美術館の建物そのものが気になっていたのだ。
別名、「鐘の鳴る美術館」といわれて、教会風の建物だけど、鐘の音は聞けなかった。今、鳴らしているのかしらねえ。
友人である高村光太郎、中原悌次郎の名は聞いたことがあったけれど、碌山は正直知らなかった。
どうもこの時代の流行の、結核で30歳で亡くなっている。結核でなくなった芸術家多いよね。びっくりするぐらい。
だから、作品も少ないけれど、他の作家さんの作品も展示されていて、見るものは多かった。
夏になったら、建物の壁は蔦が多い綺麗な緑になっていただろう姿は、パンフレットで見た。
また、来れるかなあ~。きっと無理だろうなあ。
札幌へ向けて帰る行程は、もう乗らないかもしれない特急あずさで、東京へ。長野に戻って新幹線というのも考えたけどね。
実は、ホテルでお安く特急チケットが買えたのよ。回数券をホテルの宿泊客に斡旋しているらしい。すごく安かったのよ。格安チケットとか、なかなか買わないので、これはラッキーって思ってしまった。前日のうちに、指定席も取っておいたので、慌てることなく乗れたのが良かった。
始発駅だから自由席も考えたのだけれどね。
そして、新宿まで隣の席は埋まらなかった。
新宿から品川まで移動。品川から私電に乗り換え方がわからなくて、窓口に聞いたりしたけど、まあ、なんとかスムーズに帰ってこれたのだ。
今年は、夏にもどこかへ出かけようかと思っている。
よく考えたら、いつか行けるかも~~と悠長に構えていられる歳じゃなかった。
10年もしたら、一人旅は難しくなると思う。
いや、いや。10年どころか、来年、来月も、どうなるか。そういう年齢に突入していると肝に銘じなくてはね。
ルカさん
こんな時間に見てました
たくさん観てきましたねえ
旧司祭館の入り口の彫刻は東洋っぽく見えます
レトロバスはのんびり旅の気分が味わえますねえ
伊勢でも走ってました
縄文ビーナスって尻でかくて平らなんですねえ
当時のスタイルの象徴なのかなあ
仮面の女神は顔は逆▽で無表情にみえるけど
縄文のビーナスと全然違う丸みの顔ですよ
遠くの山は穂高連邦なのかな
白いのがきれいです
畑のまん中の道路で日傘をさしてあるく人
通りがかりの車の人は映画の撮影かなにかと勘違いしてたんじゃないでしょうか
わさびの像が虫のようで面白いです
あずさ2号で~
私は々は旅に出るってメロディーが頭の中で巡ってます
でも逆方向かな?
ここのところ冷え込んでましたが
やっと暖かくなりそうでお散歩日和ですね
縄文のビーナス、扁平尻ですよね〜笑〜
後ろに回って見て知る事実。。。実物を見なくても、正確で緻密な写真はあるのだけれど、生が見たくなるのは、思いの外、欲が強いのかも知れません。
今日も良い天気でした。
歩き過ぎてちょっと疲れてます。
旅行中は疲れも忘れてしまうのですが、日常と何が違うんでしょうね〜体調も、旅に出ると良かったりします。
良い季節〜〜今頃が一番好きです