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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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おおた混声合唱団、おおたウィンドオーケストラ、おおた管弦楽団「リジョイス」 芸術学校の事業として継続を 太田市12月議会で要求 2023年12月30日加筆

2023年12月30日 | 市議会・市政ニュース
 12月議会では、芸術学校によるおおた混声合唱団、おおたウィンドオーケストラ、おおた管弦楽団「リジョイス」の事業・活動の継続を求めました。

 質問では、これら三団体は、太田市が設置し市文化スポーツ振興財団が運営する芸術学校の事実上の付属団体であることを指摘。
おおた混声合唱団は2001年の国民文化祭で結成されたオーケストラ合唱団を地元に根付かせる目的で2002年設立。おおたウィンドオーケストラも2002年設立。おおた管弦楽団「リジョイス」は2011年設立です。

21年間の市の取り組みを自ら否定することに

 市は来期12月から、おおた混声合唱団は芸術学校として団員募集をせず、今の練習場所である芸術学校新田校も使えない、財団として合唱団の演奏会も行わない、参加費などの入金も財団は受けないなどと11月9日に通知。すでに来年度分の参加費を振り込んだ団員もいる中で、三団体を切り離す、つまり独立、解散を余儀なくされるような仕打ちであり、断じて認められません。

市総合計画には
「活動をさらに推し進める」
「活動の維持」

 市総合計画(前期行動計画4年間)(2017年度~2020年度)には、「芸術学校などを通じ、子どもたちが音楽・演劇に関する高水準の教育を受けられる環境づくりや付属団体の公演、一般団体(おおた混声合唱団など)の活動支援等を行っています。これらの活動をさらに推し進める」とあります。

 そして後期行動計画4年間(2021年度~2024年度)では、「芸術学校は他に類を見ない本市の特徴的な取り組みであり、芸術文化に親しみ心豊かなまちづくりへの寄与が図れるよう、活動の“維持”に努めていく」とあります。

 混声合唱団はこの21年間、芸術学校・文化スポーツ振興財団として事業・活動を継続してきましたが、いきなり独立として解散を余儀なくされるような仕打ちは認められません。なによりこの21年間の市の取り組みを自ら否定することにもなります。

 質問では、これら三団体を来期12月から、芸術学校から切り離し、混声合唱団は芸術学校として団員募集をせず、この三団体は今の練習場所である芸術学校新田校も使えない、財団として合唱団の演奏会も行わない、参加費などの入金も財団は受けないなどとした理由を確認。

 文化スポーツ部長は、芸術学校職員の不祥事で、三団体が指導謝金の授受に利用されていたため、事業全体の見直しが必要と判断し、三団体が他の市民団体より優遇されてきたことから、自立を促すと答弁。

 しかし市が「不祥事」とする問題では、市が「不祥事を起こした」とする人から、市の公平委員会に審査請求書が送られています。市はこの審査請求書を当然、受理するものと考えられます。公平委員会で決着がつかなければ裁判に発展する可能性もあります。そして「不祥事」かどうかは、議場とは別の場所で明らかにされる問題であることも指摘しました。

三団体には何の罪もない

 そのうえで三団体を芸術学校から切り離す問題は、市が「不祥事」としている問題とは別に考えなければならい問題で、なにより三団体には、何の罪もないことを強調しました。

 さらに三団体が、他の市民団体と比較して優遇されてきたという部長答弁も、三団体の成り立ちを考えれば、優遇という理屈は通用しないことも指摘。三団体の活動は、市の事業として行われてきたもので、三団体は市が募集を行い、市の事業を担ってきた団体です。他の市民団体とは同列に論じられるものではありません。

 このままでは、混声合唱団やリジョイス、ウインドは、コンサートや練習、リハーサルのための会場が借りられなくなってしまいます。そして、リジョイス、ウィンドは、打楽器などの大型楽器も借りられなくなってしまいます。こうした問題を解決する支援策も示さず、「自立」の名で切り離すべきではないと強調しました。

 市長は、今後は近隣の合唱団も含め、年に1回大きなコンサートができれば面白いと考えており、積極的に協力していきたいと答弁。練習場所については、最大限努力し応援していきたいと考えているが、会計や団員募集などは自分たちで管理できる環境をつくってもらいたいと答えました。

 市長答弁では、三団体を市の芸術学校から切り離す計画の撤回までは明言しませんでしたが、諦めずに三団体のみなさんと力を合わせて、切り離す計画の撤回を求め続けます。

以下:2023年12月30日加筆

 27日に市長から混声合唱団の団長に次の内容で直接電話があったと連絡がありました。

①来年8月にスポーツアリーナ(新体育館)でベートーベンの第9の合唱コンサートをやりたい。群馬交響楽団に出演してもらおうと話を通している。

②混声合唱団として協力してほしい。太田市内外の合唱団にも声をかけようと思っている。

③8月に太田で第9を演奏する行事が恒例になればと考えている。

 混声合唱団の団長は、その要請を受けるかどうかは合唱団員に相談することにして、大きな不安材料となっている練習会場の確保を市長に相談。

 市長は練習会場について、従来通りの場所を使えるようにすると回答。楽器の移動の大変さなどもあるので、練習会場を変更せず確保するようにすると答えたとされます。

 さらに市長は、合唱団の口座を開設し会計を芸術学校から独立させれば問題ないと話したとされます。なお合唱団はすでに口座を開設済みと市長に伝えたとのこと。

 練習会場の確保では一歩前進となります。おおたウィンドオーケストラ、おおた管弦楽団「リジョイス」の練習場所も同様に、従来通りの練習会場が使えるめどが立ったことになります。

 残る課題は、混声合唱団がこれまで毎年続けてきたメサイア演奏会の会場も含めた練習会場の確保と会場費の100%減免。

 28日には私も市長に直接会い、27日の市長から混声合唱団の団長への電話とそのやり取りについて話しました。

 その際も市長は、合唱団が口座を開設し会計を芸術学校から独立させ、団員募集も独自に行えば、あとはこれまで通り(演奏会や練習の会場確保と会場費の100%減免も含めて)と話していました。


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