12月議会では、人事院勧告に準拠して、太田市の職員の給料・ボーナスを非正規の会計年度職員も含めて4月に遡って引き上げる議案が全会一致で可決されました。市長や副市長、教育長、議員のボーナス引き上げも可決されました。
引き上げの概要は次の通りです。
【給料】
再任用職員も含めて、行政職で平均2.6%、8,600円引き上げ、消防職で平均3.29%、10,993円引き上げ。非正規の会計年度職員の給料も、正規職員の給料引き上げに伴い、平均22,062円引き上げ。
【ボーナス】
再任用を除く正規職員 非正規職員(会計年度職員)
期末・勤勉手当の年間合計で0.1月引き上げて4.6月に。
再任用職員
期末・勤勉手当の年間合計で0.05月引き上げて2.4月に。
市長、副市長、教育長、議員
期末・勤勉手当の年間合計で0.1月引き上げて4.6月に。
給料・ボーナス引き上げ額
行政職
1億7,885万5,000円
消防職
3,342万3,000円
行政職、消防職の引き上げ合計
2億1,227万8,000円
非正規職員
1億4,273万7,000円
行政職・消防職を含めた正規・再任用、非正規職員の給料、ボーナス引き上げも含めた引き上げ総合計額
3億5,501万5,000円
(※いずれも共済費を除いた支給分)
市長や議員などのボーナス引き上げ額
市長
12万1,200円
副市長
10万2,600円
教育長
8万8,200円
議長
6万7,200円
副議長
6万1,800円
一般議員(1人あたり)
5万6,193円
議員全体の合計
175万8,600円
ALT
同じ非正規でも直接雇用の会計年度と派遣で格差が拡大
議案質疑では、派遣の英語補助教員(ALT)の賃金が据え置かれる問題を指摘。同じALTでも直接雇用の非正規職員が引き上げられるのに伴い拡大する格差の是正を求めました。
質疑では、派遣会社に支払う委託料のALT 1人あたり月額34.5万円の時給換算額が2,677円(1日7時間・週5日勤務)、非正規である直接雇用の会計年度ALTの給料やボーナス、市が負担する共済費まで含めた、今回の引き上げ後の人件費を勤務時間で割った額が約3,000円(1日7.5時間・週5日勤務)となることを明らかにして、格差の是正を求めました。
しかし市長は、直接雇用の会計年度ALTはマラウィ共和国との友好関係から、教員免許を持つ2人を迎えていると答弁。派遣のALTを会計年度のALTと同様の処遇にするための派遣委託料の引き上げや直接雇用化は考えないという答弁に終始しました。
市長、副市長、教育長のボーナス引き上げは私以外が賛成。議員のボーナス引き上げには、私と若林卓実議員以外が賛成しました。
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