明日に向かって-JCP GUNMA OTA

日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
(Since Mar 18,2007)

太田市-100歳以上の高齢者 1人が所在不明

2010年08月09日 | 社会保障・障がい者・福祉

[高齢者] ブログ村キーワード 
全労連・労働相談ホットライン 
無料法律・生活相談会
あなたもやってみませんか? 
ブログ村 群馬情報 投票ボタンにほんブログ村 ランキング参加中です。ぜひクリックをお願いします!

  東京・足立区の事件をきっかけとして、高齢者の所在不明問題に少なくない関心が集まっています。

  厚生労働省も6日までに、全国の自治体に100歳以上の高齢者の安否確認を要請。

  太田市でも一連の報道を受け、確認・調査を実施してきました。

  その結果、1人の消息がつかめないことが分かりました。
  消息がつかめないのは、市内に住民登録のある103歳(1907年生まれ)
の男性です。

  太田市では、100歳以上の高齢者を対象に、長寿を祝う慶祝訪問を実施しています。
  これは、誕生日から2週間以内に、自宅または入院・入所施設などを市職員が訪問し、長寿祝金(100歳時)、高齢者誕生日祝記念品(101歳以上)をご本人に手渡しています。

  市はこの慶祝訪問の対象者について、再度確認したところ、1人のみ、所在を確実に確認していない高齢者がいることが判明。調査を実施しました。

  今回の調査結果について、この問題の所管であり私が所属する市議会・教育福祉委員会の委員あてにファックスされた報告文書によると、8月5日(木)夜に、所在が確認できない男性の息子さんと連絡が取れ、翌6日(金)に詳細を聞き取ったとされます。

  それまでの息子さんの説明では、所在確認不明の男性は県外の親戚宅で元気に生活しているということでした。しかし6日の説明では、所在確認不明の男性は1989年ごろ、当時住んでいた県外の親戚宅を家出し、以降、所在不明となっており、その後、その男性が家出するまで同居していた親戚が1994年になくなったため、その男性の帰る家がないのは忍びないと考え、同年、その男性の住民票をその男性の息子さんの住む太田市内に移動したと
されます。

  太田市では06年度に、その男性が100歳になったとして、家族に長寿祝金50万円(今年度から20万円に減額)を支給。その後、07・08・09年度には、101歳以上高齢者誕生日祝記念品として、毎回1万円の市金券を贈呈してきたとされます。

  なお今回、その男性の息子さんからは、これまで受け取った長寿祝金などを返還する旨の申し出があったとされます。

  この問題を所管する市元気おとしより課では、慶祝訪問事業は、直接、対象者に会うことを原則とし、体調不良によって面会できない場合などは、入院先などに確認のうえ、家族に交付してきたが、今回のケースの原因として、息子さんの説明を信じて確実な確認を怠った結果によるものとしています。

  同課は今後の対策として、確実な本人確認に務め、本人確認ができない場合は長寿祝金の支給を見合わせるなど、厳格な運用をはかりたいとしています。

  しかし、長寿祝金の支給を見合わせるだけでは、実体のない住民票がそのままにされることは明らかです。
  今後は、住民票も含めて居住実態の把握とあわせて、高齢者の社会的孤立や孤独死を未然に防ぐための手立ての確立が求められます。

  同時に、安否確認など行政による見守りや地域と連携した支援体制の強化も大切です。

  なお今回の男性が、年金を受給し続けていたかどうかは現在のところ不明です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。