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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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学校へのエアコン設置について‐寄せられた意見にたいする党市議団の見解

2012年07月23日 | 子育て・教育

  6月24日、渋沢ゆきこ議員あてに、学校の教室へのエアコン設置に反対というメールが寄せられました。

  日本共産党太田市議団はかねてから、子どもたちの健康と学ぶ環境を保障するため、学校のすべての教室へのエアコンの設置を求めています。

年間予算の1.6%で設置可能
月収20万円の家計なら
月3,200円 維持費は月200円

  学校へのエアコン設置に必要な予算は12億円とされますが、このうち国の補助金は4億円とされます。

  12億円は太田市の年間予算751億3,000万円(2012年度当初予算)の1.6%です。月収20万円の家計にたとえると、月々3,200円のやりくりで、すべての学校のすべての教室にエアコンを設置することができます。 

  電気代など学校へのエアコン設置にともなう年間維持費とされる8,000万円は、市の年間予算の0.1%。やはり月収20万円の家計にたとえると月々200円となります。

  財政上はけっして重い負担となるようなものではありません。

  また最近では、原発ゼロを実現するための節電も重視されていますが、太田市では自然エネルギーへの転換とエネルギーの“地産地消”を推進するため、住宅への太陽光発電パネルの設置を推進する「おおた丸ごと太陽光発電所構想」や公共施設、学校、市営住宅への太陽光発電パネルの設置、メガソーラー発電所(今年7月1日稼動)の建設に取り組んでいます。

  市では今後もさらに、こうした取り組みを推進する計画を進めています。

  こうした取り組みの現状を考えれば、学校へのエアコン設置は、けっして原発ゼロの取り組みと矛盾するものではないこともご理解いただけると思います。

“票欲しさ”ではありません

  学校の教室へのエアコン設置に反対というメールの概要は次のとおりです。

【寄せられたメール】

●どこの自治体の議員も党派を問わず、学校の教室へのエアコンの設置を求めているが反対である。
  とりわけ現在は、原発からの脱却も重要で、節電も重要。節電しながらすべての学校で、いっせいに夏場にエアコンなど使ってはいられない。

●票欲しさに学校の教室へのエアコン設置など言うべきではない。

●学校の敷地内に緑を増やす(樹木による日陰、葉による水分の蒸散効果などをさしているかと考えられます=党市議団による推察)など対策はある。

●暑いときは授業を休む、学期の延長、変更などの対策をとる。

◆グリーンカーテン、ミストなどはメールの文面からは感じられません(党市議団による推察)。

●自分の意見を参考にしてほしい。

【以上が寄せられたメール】

今年の学校では13人が熱中症
昨年は25人

  最近の学校内の暑さは教室内の温度が30度を超える日も少なくありません。

  登下校時も含め学校から、熱中症もしくは熱中症の疑いにより医療機関を受診するなどした小中学生は、今年に入りすでに13人(小学生1人、中学生12人)。そのうち救急車で搬送されたのは2人(小学生1人、中学生1人)になります。

  昨年の学校では、小中あわせて25人が、熱中症もしくは熱中症の疑いから医療機関を受診。そのうち救急車による搬送は5人(一昨年の夏は小中あわせて3人が、熱中症あるいは熱中症の疑いで学校から病院に搬送)とされます。

  昨年の夏の教室内の温度は、最高で36度を記録しています。
  これでは、とても授業どころではありません。

  暑い日に学校を休みにする、あるいは学期の延長、変更などは、その年によって暑い日がどの時期になるかがあらかじめ見込めず、暑い日(猛暑日)が何日か前に予想されるからといって、急きょ学校を休みにしていては、カリキュラムを計画通りに進めることができず、子どもたちの基礎学力を保障することはできません。

  党市議団は2006年9月議会で私が、学校へのグリーンカーテンの設置を求めています。

  これにたいし太田市では2011年度から、学校にグリーンカーテンやミストを設置し、今年度はグリーンカーテンの設置を改善する計画です。

  また2005年度からは普通教室に2台の扇風機を設置し、今年度からは理科室、音楽室、図工室など特別教室にも扇風機を設置しています。

  しかしそれでも、一昨年、昨年は教室内の温度が30度を超えた日が少なくありません。

  学校の教室にエアコンを設置しても、教室内を冷やしすぎなければ、過剰な電力消費にはなりません。

  太田市ではすでに学校の屋根への太陽光発電パネルの設置をすすめており、今年度以降は、さらに大規模な太陽光発電パネルの設置を計画しています。

  学校の教室へのエアコン設置は、過剰な電力消費にはつながらず、子どもたちの健康と学ぶ環境を保障するためには、やはり学校の教室へのエアコン設置は必要です。

  けっして“票欲しさ”から求めているわけでありません。

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2 コメント

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Unknown (zsa)
2012-08-29 21:26:59
子供は適応能力があります。
温度差が血管にどれくらい負担をかけているのかご存知でしょうか?
熱中症を謳いなら、水分補給の時間を増やしたり、トマトやスイカを食べる時間をつくればいい。
木陰を作るために木を植える事のほうが対策になる。
エアコンなんて設置したらファンからでる熱気でさらに気温上昇し暑くなる。
原子力発電所設立の謳い文句と似ている。
二酸化炭素をださないからクリーンと。
どれだけ海水の温度を上げているのか。

エアコン設置なんて根本対策ではない。
うけねらいとしか思えない。

熱中症対策なら、夜は早くねて、朝ごはんしっかり食べて水分とって木を植えて木陰を作る。
人間としてこれが常識だ。

エアコン設置反対!
返信する
zsaさんへ (mizuno)
2012-08-29 22:40:08
日本共産党太田市議団は、学校の教室にエアコンを設置して過剰に教室内の温度を下げることを求めているわけではありません。

そしてもちろん、zsaさんがご指摘の熱中症対策の実施も重要であり、同時に、けっして、うけねらいで学校の教室へのエアコン設置を求めているわけではないことも、いうまでもありません。

ご理解いただければ幸いです。
返信する

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