群馬で憲法記念日集会

群馬で憲法記念日集会


　2014年5月3日、群馬音楽センターで開かれた第30回憲法記念日集会のレジュメと写真です。集会には県内各地から1900人が参加。太田市からはバス2台で100人が参加しました。

第1部・記念講演
戦争する国づくりを止め憲法をいかす

　集会の第1部では、川口創弁護士（名古屋第一法律事務所・日弁連憲法委員会副委員長）が「戦争する国づくりを止め憲法をいかす」と題して講演しました。

　川口弁護士は安倍・自公政権が狙う集団的自衛権の行使について、解釈改憲によって強行することは憲法の破壊につながると強調し、自民党の「国家安全保障基本法案」（※法案全文――自民党ホームページ内）や秘密保護法との関係を解明。

集団的自衛権行使はアメリカの要求
集団的自衛権の名で行われたのは
不正・不義の戦争

　集団的自衛権の行使はアメリカ側からの要求であると指摘したうえで、アメリカが過去に集団的自衛権行使の名のもとに行ってきたのは、イラク戦争やアフガン戦争、グレナダやパナマへの侵攻など不正・不義の戦争であり、集団的自衛権の行使は、そうした不正・不義の戦争に日本が武力行使を伴い参戦することを意味するものであると力説しました。

友人が困っているときに
何もしなくてよいのか
安易な擬人化には要注意

　川口弁護士はまた、「友人（アメリカ）が困っているときに、何もしなくてよいのか」論についても解明しました。

　現実の世界では、仮に（万々が一という意味で）アメリカが北朝鮮に攻撃され日本が北朝鮮を攻撃すれば、北朝鮮にとっては日本による攻撃＝主権侵害となり、日本は北朝鮮にとっての敵国となり、日本が北朝鮮から攻撃される危険が高まると指摘。

　「友人が困っているときに」という“安易な擬人化論”には気をつけなければならないと話しました。

　同時に、北朝鮮の国力は日本の四国程度であり、北朝鮮がアメリカを攻撃するのは、幼稚園児がヘビー級のプロボクサーにケンカをしかけるようなもので現実にはありえないことも指摘。

　日本の自衛隊がこれまで一度も戦争で人を殺したことがないのは、憲法9条の力によるものだとして、集団的自衛権の名でアメリカの戦争に日本が参戦することのないように、自衛隊が他国の人を殺すことのないように、解釈改憲を許さない運動を強め、今日参加したみなさん一人ひとりが講師になって運動を広めることが重要と講演を結びました。

第2部・講談
チェルノブイリの祈り――未来の物語

　第2部では、講談師の神田香織さんが「チェルノブイリの祈り――未来の物語」を講談。やっぱり「即時原発ゼロ」しかないという思いを新たにしました。

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