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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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「職場体験」の名を借りた中学生への自衛隊勧誘は中止を‐太田市12月議会で一般質問

2016年12月17日 | 市議会・市政ニュース

 12月議会の一般質問では、「職場体験」の名を借りた中学生への自衛隊勧誘の中止を求めました。

 中学校ではキャリア教育の一環として、総合学習などの時間を利用して3~5日間の「職場体験」が行われています。質問では、自衛隊群馬地方協力本部のホームページの「職場体験だより」(現在は削除)を日本共産党県議団が作成したパネル(写真)で示し、「職場体験」に名を借りた自衛隊勧誘でしかないと厳しく追及しました。

 
自衛隊群馬地方協力本部ホームページ
自衛官募集ページ
日本共産党群馬県議団が同ホームページから
データをコピーして作成(2016年9月26日)


 
自衛隊群馬地方協力本部ホームページ
職場体験だより「職場体験NOW」などの画像
(含むコメント)の一部
日本共産党群馬県議団が同ホームページから
データをコピーして作成(2016年9月26日)


 最初にパネルで示したのは、同ホームページの「職場体験だより」が自衛官募集ページにあること。これだけで「職場体験」が自衛隊勧誘に利用されていることがうかがえます。

自衛隊群馬地本HP
ミサイル追従訓練
近距離ミサイル操作要領

「これで、飛行機が…落とせるの??」
「射撃は難しいな~」
「将来は自衛隊で決まり」
生徒の写真とともに
言ってもいないコメントを掲載

 次に示したのは、生徒がミサイルの照準を合わせたり、近距離ミサイルの操作要領を習っている写真、戦車の前での迷彩服姿の記念写真や、対戦ヘリコプターの前での迷彩服姿での敬礼動作の写真など。

 「これで、飛行機が…落とせるの??」「射撃は難しいな~」「将来は自衛隊で決まり」など生徒が言ってもいない、自衛隊側が付けたコメントとともに掲載された写真も示し、教育長の見解をただしました。

教育長
意図的なものとしか思えない

 教育長は、「びっくりした。子どもがそういうことを述べるとは考えられない。(同ホームページの内容は)意図的なものとしか思えない」と答えました。

自衛隊
殺し殺される部隊に

 
私は、職業としての自衛隊は否定しないが、今の自衛隊は戦争法=安保法制によって、国連が報告書で「戦闘状態」としている南スーダンにも戦闘行為を前提に派兵されているなど、かつての自衛隊とは様変わりし「殺し殺される」戦争の任務を強いられる危険が格段に高まっていることを強調。

 中学生という年齢でそうした自衛隊で職場体験をして、パネルで示したような自衛隊勧誘を受けている実態を考えれば、自衛隊での職場体験は中止するしかないと迫りました。

 教育長は、「自衛隊員の命が危険だから(自衛隊での体験は)ふさわしくないとは言えない」と答えました。

自衛隊でなければならない
必然性はない

 
私は、災害救助や救命救急なら病院や消防でも体験できるとして、職場体験を自衛隊で行わなければならない必然性はないことを強調。教育の一環である職場体験の目的や自衛隊勧誘となっている実態から考えて、自衛隊は体験先としてふさわしくないと重ねてただしました。

 しかし教育長は、「命が危険にさらされる職業はたくさんある。自衛隊で体験したからといって、子どもが必ずしも自衛隊の入隊を希望するわけではない」と答弁。

 自衛隊での職場体験をやめる考えはないことを示しました。

5年間で全17校中16校が自衛隊体験
393人が参加

 なお、その後の調査で、この5年間に自衛隊での職場体験を実施した中学校は全17校中16校であることが判明(表)。

 2012年度は9校で63人、13年度は10校64人、14年度は12校98人、15年度は12校78人、16年度は11校90人の生徒が自衛隊での職場体験に参加したことが分かりました。

 
太田市における中学生の職場体験 全て/自衛隊
太田市教育委員会の回答を基に水野が作成


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