クマのすがたヤキ

道東には霧と甘いモノしかない、と思われると困る。
困るが、たまたまそうだったんだから仕方ない。
次に晴れたところを見たら感動するだろう。全米が泣くに違いない。

道西（こういう言い方はしないが）は、造成管理された自然美が多い。
和人が入り、交通網も開拓整備（ひたすら直線とか）され、発展してきた。
しかし山を越えて東側は、手付かずの自然の宝庫。先人たちの領域。
迫力が違う気がする。気温も、霧の濃さも、道のうねり具合も西とは違う。

美幌の道端で鹿と狐を見て肝がキンキンに冷え、北見で友人を拾ったら、
空が明るくなり始め、ほっとしつつ道の駅あいおいへ入る。
で、調べてあったクマヤキ、購入。外の小屋で販売していた。

数種類あるうちの、ひぐま。中は熊肉。ではなくカスタードクリーム。
包み紙に「あげたて」と印字されていたが、姿焼きである。毛はない。
豪快に、上下に捌き、下半身をぱくり。恐竜になった気分。味は想像通り。