拳じゃないよ、こぶしだよ

岩見沢市の木、辛夷はそろそろ白い花を咲かせている頃。
駅のキオスクでもばら売りされていた郷土菓子、金作屋の「こぶし」。
存在は知っていたが、食べたことがなかった。

小さいが、案外ずしっと重い。ミニクーヘンに粒餡を入れた菓子。
想像通りの味っちゃ、まあそうだが。
思っていたより、生地はしっとり。粒餡はさらっとしている。

それぞれ単独でも重い素材が、一緒になっても喧嘩していない。
しかし、ひとつで十分満足する食べ応え。半分でもいい。
昔はさぞハイカラで上等な菓子だったろうと想像できる。

そういや、カステラで羊羹を挟むシベリアという菓子もある。
寒い地方では、こういうどっしりした甘いものが好まれるのか。
寒くても凍ったりしなさそうだしね…？