カナダにいらっしゃい!

カナダ留学・クリティカルシンキング専門家。Canadian Prairie/EcoCabin在住。 

高校留学被害者集まれ!

2021-05-15 07:11:23 | カナダ留学

このタイトルは「交換留学被害者集まれ!」と、高校留学被害者救済のために活動している貴重なサイトから拝借させていただきました。

 

2004年に「留学せん事」という本を出版し、カナダ高校留学の汚い裏側を公開した際、同じ思いで高校留学の真実を発信している方がいらっしゃると知りました。 力強い応援もいただきました。

その後多くの犠牲者の声を聞く機会が増え「高校留学の凄まじい現実ー体験者の声

まるで政府機関のようないい口で未だに日本の高校生を惨憺たる交換留学に送り出すAFSのような機関についても、実際の経験者の声を載せたコラムを公開しました。「「高校留学の真実」ーAFS 交換留学生の証言

 

パンデミック直線に公開したeBook「カナダ高校留学の実態2019年総集編」は未だに毎日2桁のダウンロードをいただいており、関心の高さを感じています。

「交換留学被害者集まれ!」サイトには、関連サイトとして私のコラムをご紹介いただいています。

そしてその関連サイトリンクが今、大きな動きをしていることに気がつきました。

 

先日公開した「カナダ高校留学アセスメント」を始め、高校留学に絶対必要な本物のエッセイスキルを指導する「Essay Basics」コースなどを提供するUX Englishサイトに、この「交換留学被害者集まれ!」から多くの方が訪問していることです。

 

このパンデミック禍、行動制限も厳しく学校も機能していないカナダに、日本政府が「渡航中止勧告」国に指定しているカナダに、未だに大嘘をつき「高校留学出来ますよ〜」「無事みなさん入国出来ました」などと怒り心頭に達するような勧誘を続けているエージェントがいます。

そしてその嘘にまんまと騙される親子がいることにも愕然としています。

 

「〇〇学区はすでに満席で来年2月、9月の申し込み受付も早々に開始します。お早目のお手続きをされておかれた方がいいかもしれないです。」などと、まるで今高校留学しないと遅れるかのように煽っているエージェントサイトには絶句しています。

日本の真面目な高校生の将来をつぶすつもりですか?

 

受入学区はパンデミックで激減した留学生授業料を失い、教師大量解雇などが始まっており「とにかく誰でもいいから連れて来い!」とエージェントを先急き立てています。

その内情は「「バーナビー・コキットラム・ウエストバンクーバー〈高校留学生授業料を失い教育の質大きく低下〉

 

愚かにもまんまと騙される親子がいる反面、「待てよ、おかしいぞ・」とリサーチをし、たどり着いた先が「交換留学被害者集まれ!」であったケースも多いと感じています。

歓迎出来る傾向です。

真実を知り、そこから子供の大切な進路を考える親が増えて来たことは嬉しい限りです。

そして、何より、高校留学にはもともとの高い能力が必須であると、カナダ高校のカリキュラムについていける学力が必要であると感じていただいた親子がUX Englishを訪問してくださっていることもプラスの傾向です。

 

ま、騙される親子を説得するつもりはありませんし、「カナダに来てから現実と直面して下さい」としかかける言葉はありませんが、「真実」を求め正しい選択をしようとする親子がかなり増えたこと今までとは違う兆候を見ています。

「まてよ、こんなエージェント、信用出来るのか?」と思っている親子のために、「交換留学被害者集まれ!」サイトより少し引用しておきます。

 

「留学団体側の落ち度が学生の責任であるかのように転嫁され、ほとんどのトラブルが正当化されています。 本人に非がなくとも度重なるホストチェンジ、ファミリーチェンジが当然の事のように行われるため、 落ちついて勉強することも友人やホスト家族との信頼関係を築くことも難しくなります。 現地スタッフにホスト家庭でドラッグが使われている、レイプされそうになった、 使用人のように扱われていると伝えても、親に電話をするな、日本の団体に連絡するな、 強制帰国だと言って脅すので我慢するしかありません。 あるいは一方的に早期帰国させられるケースも少なくありません。

親は子供からの連絡がないので留学生活は順調だと思い、日本側の団体も何が起きているのかを知らない、 あるいは黙認しているかのどちらかで、現地での悲惨な状況は子供が帰国するまでわかりません。 

本来は自立を促すための「親に頼らず自分で考え行動する」という徹底した事前教育が、 いいかげんなプログラムの隠れ蓑になっています。 性的虐待を受けた場合には泣き寝入りになることからも、被害が大きく深刻なことほど子どもは言いたくても言えません。 たとえそれなりに満足な留学だったとしても、多かれ少なかれトラブルはあったはずで、 今すぐに解決しなくてはならない問題が山積しています。 交換留学システム自体がここまで破綻していることを、私たち大人は知るべきだと思います。」

 

最後に、先日のコラムでも紹介しましたが、実際に子供さんの大学留学準備過程で目撃した醜いエージェント悪徳商法についての生の親の声を載せておきます。 

「大澤さまがブログで仰っていたように、本来は留学は限られた人の特権であると実感しました。そして、「誰でも(お金さえ払えば)留学できる、留学すれば英語がペラペラになる」と煽っているエージェントの問題は深刻で、その害の大きさを考えて暗澹とした気持ちになりました。 

多くの若い人がその言葉に乗せられて大事な時期を無駄にしてしまったかもしれないと思うと、子供を持つ身として怒りすら感じます。中でも、不登校の子供を送り出すエージェントの存在には鳥肌が立ちました。日本でうまくいっていない状態で、なぜ海外に行けばすべてリセットしてバラ色の人生になると言えるのでしょう。環境を大きく変えれば、自分も(良い方に、それも飛躍的に)変わることが出来る、というのは幻想でしかなく、単に場所を変えただけでまた同じことが起こるように思います。完全に、親の悩み、弱みにつけこんだ悪徳商法のように思えました。」

 

カナダの高校留学の悪徳さにはそろそろカナダ政府も気がつく必要があると強く感じています。

ずっと前にオンブズマンまで巻き込んだ行動を復活させるタイミングを待っているところです。

大切な日本の高校生の将来がこれ以上どぶに捨てられることのないように。

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