鼻噴霧型のワクチンを、野阪哲哉・三重大教授と新興企業「バイオコモ」(三重県)と開発中だ。
国内で主流のファイザー、モデルナ製のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンは、筋肉注射することで、血液中に「IgG」という抗体を作らせる。しかし、ウイルスが付着しやすい鼻や喉の粘膜にしみ出てくる「分泌型IgA」と呼ばれる抗体はほとんどできないと。
鼻噴霧型ワクチンは、東京大発の新興企業「ハナバックス」(東京都)も研究しており、塩野義製薬が製品化を目指している。塩野義製薬 「鼻噴霧ワクチン」来年度から臨床試験開始へ
海外では英オックスフォード大や中国・香港大などが臨床試験を始めている。