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アルツハイマーの予防可能に(1)

   「アルツハイマーの予防可能に」米イーライ・リリー幹部
 米イーライ・リリーが開発した早期アルツハイマー病治療薬の「ケサンラ」(ドナネマブ)が2024年9月に日本で承認された。アルツハイマー病の原因に直接作用する疾患修飾薬としてはエーザイの「レケンビ」(レカネマブ)に後れを取ったが、治療によりアルツハイマー病の人の脳内に見られる老人斑(アミロイドたんぱく質の凝集体の沈着、アミロイドプラーク)が一定レベル以下になれば治療を中止できるという特徴を持つ

 また、レカネマブが2週間に一度の注射投与を必要とするのに対して、ケサンラは4週に一度の投与で済み、通院などの負担も少ない薬だと

 早期アルツハイマー病に対して、ドナネマブよりも前に承認されたエーザイのレカネマブは、市場の開拓にかなり苦労しているようです。ドナネマブの販売にはどのような見通しを持っていますか。

「アルツハイマー病に対する治療薬はこれまでなかったので、複数の薬が存在する今の状況は認知症の人にとってエキサイティングなことでしょう 罹患していることを認識して診断を受け、治療開始に至るのが難しく、ほとんどの人は依然として治療薬を利用できていません」

「先ほど、リリーが30年にわたってアルツハイマー病治療薬の開発に取り組んできたと言いましたが、私自身はそれと同じぐらいの時間をかけてアルツハイマー病の診断方法の開発に取り組んできました。脳内に蓄積したAβを測定するアミロイドイメージング用の『アミヴィッド』という診断薬や、脳内のタウたんぱく質を測定するタウイメージング用の『タウヴィッド』と呼ばれる診断薬の研究開発に取り組んできました。診断できなければ治療薬の恩恵にあずかれないので、診断薬は治療薬と同じぐらい重要です」

 ドナネマブの特徴としては、アミロイドプラークを除去できたら薬を中止できることがあります 臨床試験では、約半数の人が12カ月後に投与を中止でき、18カ月後には大半の試験参加者でプラークが消えていました 日本でも12カ月後にプラークが消えていれば投与を中止できます 一生薬を投与しなければいけないというものではありません 

「治療を継続した場合と、中止した場合とで違いがあるかを調べる試験はどの企業も行っていません レカネマブもドナネマブも継続した場合と中止した場合を比較する試験は行っていないので、どちらがいいのかを言うことはできないとか」

--アルツハイマー病では進行に伴い、脳内にタウたんぱく質が蓄積したり、神経原線維変化と呼ばれる神経変性が生じたりするといわれています 抗Aβ抗体による治療を継続した場合と、中止した場合とで、タウたんぱく質の凝集や神経原線維変化などにどのような影響が現れるかは分かっていないの?--

「今のところどちらの薬を使っても神経変性は続きます。抗Aβ抗体はアルツハイマー病の進行を完全に抑えるわけではなく、スローダウンさせる薬だから、そのスピードが、治療を継続した場合と中止した場合で異なるのかどうかはデータがありません 臨床試験を行わなければ、結論は出ないと思います」

症状が出る前の人への臨床試験も
――アルツハイマー病治療薬の普及には時間がかかりそうだということですが、一方で、リリーではドナネマブについて、認知症の症状が出る前のプレクリニカル期と呼ばれる段階の人を対象にした臨床試験も行っています これが承認されると状況は変わるでしょうか?

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