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神戸市、市民ヘルスケアデータの学術活用に向け構築

 国民健康保険や介護保険、予防接種など、個別システムで記録、管理しているデータを個人ごとに連結し、匿名化したうえで大学や学術機関に提供し、研究目的でのデータ分析などに活用できるようにするもの。
 個々のデータをどう紐付けるのかという技術的課題やコストの課題があり、また本来の目的から外れる研究利用での活用には個人情報保護上の課題もあったと説明する。こうした課題を解決するために、ヘルスケアデータ連携システムが開発された。

 具体的には神戸市の医療レセプトデータを用いて、新型コロナウイルス感染症の流行前(2019年)と後(2020年)の同月で、狭心症や心筋梗塞のカテーテル手術実施率がどう変化したのかを比較した。

 発表によると、データ分析の結果、新型コロナウイルス感染症の流行後にはカテーテル手術の全体件数が減少していたが、そのうち緊急手術の実施率には変化がなかったことが明らかになったという。
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