タカラバイオは国内の生産能力を今夏に現行の8倍の月産800万検体分に増やす。政府も支援。
将来の新たなパンデミック(世界的大流行)に備え、欧米の試薬メーカーに依存しないPCR試薬の安定的な供給体制を国内で構築する。
試薬は採取した検体の中に含まれるウイルス遺伝子を増幅させる役割がある。
川崎重工、空港無人PCR検査システムを開発した
1日16時間の稼働で2000人分の検査ができる
ビジネス目的の海外渡航再開の動きが広がりを見せる中、川崎重工業が遠隔操作で新型コロナウイルスのPCR検査が可能なロボットシステムを公表した。検体採取から結果判明までは約80分で、従来の210分から大幅に短縮される見込み。医療従事者が感染するリスクがなく、検査料金も1万円程度に抑える。多くの国が「陰性証明書」の提出を入国受け入れの条件とする中、検査の簡素化でビジネス往来の再開を後押しする。
これまでのPCR検査のやり方では、唾液や鼻腔(びこう)から採取した検体を医療機関に運び、人手をかけて調べる必要があった。川崎重工の検査システムは、産業用ロボットを活用することで分析作業を無人化するとともに、システム一式を幅2.4メートル、長さ12メートルのコンテナ1台にまとめた。トレーラーで運んで簡単に空港に設置できる。
利用者が空港内で受け付けを済ませると、医師が別のシステムにより非接触で検体を採取する。検体の入ったカプセルがベルトコンベヤーでコンテナの中に運ばれると、待ち構えるのは10台ほどの産業用ロボットだ。アームを上げ下げしながら分析作業を進める。検出したデータは空港から離れた病院に転送され、それを基に医師が陰性かどうかを判断する。
検査結果は空港内の待合室にいる利用者のスマートフォンなどに送られる。陰性だと分かれば、陰性証明書を受け取り、そのまま出国することができる。
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