過去多かった第3波は36万人の感染が報告されて、7212人が亡くなったということですから、死亡率は1.96%だったわけです。 第6波の累計死者数はNHK推定では4月末まで9800人だと、感染者数も勿論多いので死亡率は低い。
以前の「波」の時に東京の2万3千人の方について調べたところ、PCR検査で報告された人の3.9倍の感染者がいました。だから例えば今東京で10万人感染していたら、40万人が感染してると見なければなりません。オミクロンが減っても、次にまた違うタイプが出たら集団免疫はなくなってしまいます。なぜかと言うと、最初の武漢型に対して作った抗体は、デルタ型のときに効力が10分の1になっていました。それでデルタ型とオミクロンを比べたらまた10分の1になっていました。だから今我々が打っているワクチンは、感染の予防としては、抗体を作る力は100分の1になっているんです」by東京大学先端科学技術研究センター名誉教授の児玉龍彦