アメリカの製薬大手「イーライ・リリー」は、重症化のリスクが高い新型コロナウイルス患者に2種類の抗体薬を投与した治験の結果、死亡や入院のリスクを87%減らす効果が確認されたと発表しました。
イーライ・リリーが開発している治療法は、人工的に作られた2種類の抗体薬を投与して体内の細胞に新型コロナウイルスが侵入するのを防ぐ抗体療法です。
3月10日に公表された治験には軽度から中程度の症状があって重症化のリスクが高い患者750人余りが参加しました。
2種類の抗体薬を併用したグループは、偽薬を投与したグループと比べて重症化のリスクが87%少なく、死者も出なかったということです。
この治療法は先月にFDA(食品医薬品局)が緊急承認していて、今回の治験の結果、より少ない量で高い効果が得られることが確認されました
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