平成25年4月
甲賀市水口町 水口曳山祭
4月19日は、水口神社大祭の宵宮。
毎年、何を差し置いてもちょこっとしか居られなくても水口へ向かう。
ふるさとに帰るような気持ちで。
今年は太鼓の仲間達と、車で向かう。
思い返せば十五年前の春。
独り早朝の水口城南駅に降り立ち、初めての土地にどちらに歩いて行けばいいかも分からず泣きたい気分でふらふらふら。
漸く、太鼓の響きを感じた時の安堵感。
ちらちらと舞う桜並木の下、華やかなヤマと囃子の音色に胸ときめかせたこと。
一度お会いしたいと願いながら叶わなかった、水口ばやし八妙会先代師匠のお写真と囃子との出会い。
いろんなことを、思い出す。
いろんなことがあったけど、漸く“ここ”迄きた。
今年の出番は、田町片町。
お世話になっている方々の出番とあれば、末席で盛り上げるつもりで鳴らない笛に必死で息を吹き込む。
可愛がって頂いているJK達。すぐにヤマに上がらせて頂き、囃子の仲間入りをしてる。
気兼ねや遠慮は、全く要らない。
むしろ、そんな殻でいつもガチガチになっている自分を恥ずかしく思う。
思い切って梯子を登り、ヤマへ上がらせて頂く。
ガクン
振動を感じ驚いていると、そのままヤマが前進し始める。
全身に伝わってくる、ヤマが進む感覚。
日差しの下、散りゆく桜の花びらと風を受けながらゆったりと神社に向かうヤマを思う。
実際運行するヤマには乗れないが、こんなもん、と感じて貰いたかったから…と仰るのは、いつもお世話になっている師匠。
ありがたいなぁ…。
気持ちのよい空。
祭りが始まる。
つづく
甲賀市水口町 水口曳山祭
4月19日は、水口神社大祭の宵宮。
毎年、何を差し置いてもちょこっとしか居られなくても水口へ向かう。
ふるさとに帰るような気持ちで。
今年は太鼓の仲間達と、車で向かう。
思い返せば十五年前の春。
独り早朝の水口城南駅に降り立ち、初めての土地にどちらに歩いて行けばいいかも分からず泣きたい気分でふらふらふら。
漸く、太鼓の響きを感じた時の安堵感。
ちらちらと舞う桜並木の下、華やかなヤマと囃子の音色に胸ときめかせたこと。
一度お会いしたいと願いながら叶わなかった、水口ばやし八妙会先代師匠のお写真と囃子との出会い。
いろんなことを、思い出す。
いろんなことがあったけど、漸く“ここ”迄きた。
今年の出番は、田町片町。
お世話になっている方々の出番とあれば、末席で盛り上げるつもりで鳴らない笛に必死で息を吹き込む。
可愛がって頂いているJK達。すぐにヤマに上がらせて頂き、囃子の仲間入りをしてる。
気兼ねや遠慮は、全く要らない。
むしろ、そんな殻でいつもガチガチになっている自分を恥ずかしく思う。
思い切って梯子を登り、ヤマへ上がらせて頂く。
ガクン
振動を感じ驚いていると、そのままヤマが前進し始める。
全身に伝わってくる、ヤマが進む感覚。
日差しの下、散りゆく桜の花びらと風を受けながらゆったりと神社に向かうヤマを思う。
実際運行するヤマには乗れないが、こんなもん、と感じて貰いたかったから…と仰るのは、いつもお世話になっている師匠。
ありがたいなぁ…。
気持ちのよい空。
祭りが始まる。
つづく