一年半ぶりに、この町を訪ねました。
毎年、大寒と立春直前の日曜日に
のぼりが立ちます。
この町の、大切な風物詩。
到着して、何をおいてもご挨拶に行くのが
ここ。
清水を一杯頂いて、手を合わせます。
水音も録らせて頂きました。
『チロル』で一息…と楽しみにして来たのにあてが外れてしまい、いつもの道をただふらふらと。
気温が急激に上がり、この町をいつも包んでいる水音が、雪融けの頃みたいに力強くて、冬の静けさが録りたかったのに…とうなだれてしまいます。
でも、ここで水音に抱かれていると、自分の中のぐちゃぐちゃした思いが鎮まっていきます。
やっぱりこの町が
郡上おどりが好きだな
って思う。
純粋に、その想いだけで自分の踊りを創っていこう。
祠に手を合わせて、すっきりした気分で宿に向かいました。
ここ、何度も歩いたことがあるのに
自分と同じ名前のお店があるの、知らんかった。
こんな些細なことに、喜びを感じます。
翌日はいい天気!
見慣れた角度と逆から見るお城も、なかなか良いものです。
寒ざらしは、中河原公園の方で。
雪も殆ど無く暖かい…とはいっても、風にじっと吹かれていると芯から冷えてきます。
でも、前回訪ねた時よりも
鯉のぼりも人も、ゆったり見えるな。
長く長く 続く
人から人へ 手渡される技術 文化
冷たい水に晒された鯉のぼり
この清流が絶え間なく流れるように 郡上本染も継がれて行きますように…
冬らしい音は録れなかったけど、また来年挑戦。
次は、春に。
郡上の春らしい音って、どこで録れるかね?