ＳＰＲＩＴ -スピリット-

カンフー好きな人にはたまらない映画でしょう。

格闘技は決して嫌いじゃないけど、ファンと言うレベルではないので
詳しくはないけれど、ジェット・リー演じる主人公・霍元甲（フォ・ユァンジャ）は
今から１００年ぐらい前？？清朝の時代に実在した
中国・精武体操学校（のちの上海精武体育会）の創設者だそうな。

ところどころ、イテテテ・・・観ておれません！場面や
ちょっと、その体勢ではどう考えたって無理でしょー的
不自然なワイヤーアクション場面もあったけれど、
そこはさすがに武術大会で優勝された経歴を持つ
ジェット・リー先生のアクションだから、ワイヤーにつられていようが、
それでもリー先生がやるなら”ホンモン（本物）だわ！”に見えちゃう。
アクションは素晴らしかったでございますわ。
しかし、あの”弁髪”は、どうやって頭にとまっているのでしょーー？？
ヅラなんだろうけど、よくできていた。そこばっかり観てたりして？？

日本代表？田中安野演じる中村獅童くんの演技もなかなかよかった。
さすがに歌舞伎役者さんだけあって、羽織袴はお手の物。
背筋がピーーンとしてて、カッコよかった。
もっと出る場面が多くてもよかったんじゃないかなぁ～と思ったけど、
アクション場面は全部吹替えでしたわね～がバレバレだったのがおしい。
あと、せっかく中国語も頑張って覚えたそうだけれど、
吹替えになっちゃてて、ど～してぇぇ？？？だった。
エンディング曲も・・・。あれ、あってなかったね。

田中安野のプロモーター？が霍元甲先生に
毒を盛ったストーリーになっていたが、
やっぱり日本人が悪者にならないとダメなのかしら・・・。

相手に勝つ事だけを考えて戦っていた若かりし時代。
憎しみを買い、復習され、家族を失い、どん底に落ち、
たどり着いた農村で全ての邪念を拭い去り、
復活をかけての異種格闘技戦。
１対４と言う不利な対戦であっても正々堂々と戦う姿。
毒を盛られたとわかっても霍元甲先生は、弟子達の手を取り、
「復讐などしてはならない。憎しみはさらなる憎しみを生むだけだから」
と、おっしゃった。心打たれるものがございました。

えジェット・リー先生がマーシャル・アーツ作品に出るのは、
これが最後の作品になるのですか？？
まだまだキレはあると思うし、もっと演ってほしいけど・・・。
確かにふけちゃったかな・・・感はあるけど、
まだまだイケるでしょーー。もったいないと思うな。

『ＳＰＩＲＩＴ』 - 公式サイト