
遅ればせながら、マイケル・ムーア監督の『シッコ』を観てきた。
ムーア監督の新たな標的はアメリカの「医療問題」。
”シッコ”とは排泄関係の話ではなく、”病人”の俗語なんですと!
映画の冒頭、保険未加入の男性が、パックリ割れた
自分の膝を自ら黒い糸で縫合するシーンが出てきた。
んもぉ~気絶するかと思ったわさ。
アメリカの医療保険はHMO(健康維持機構)と言う民間保険会社が
医師に給料を支払って管理するシステムが大半を占めている。
日本のように国民皆保険制度ではないのだ。
日本でも問題になったけど、毎月高い保険料払ってるからって、
”ケガしました~”、”病気になりました~
”と申告しても、
民間保険会社は”はい、そうですか!”とは保険金を払ってくれない。
それどころか、あちらではその審査担当医師は無駄な保険金の支出を
如何に抑えたかって事で評価が上がる=報酬が上乗せされる
システムになっている。
保険に加入しているからって、大昔の申告不要なちっこい病気を
蒸し返してきて、申告してなかった!だのといちゃもんをつけて
保険金請求を断ったり、自動車事故にあい、気を失って
救急車で病院に運ばれたら、事前申告してなかったからって
保険金が支払われない。
そんなのあり????
また、9.11事件で粉塵巻き上がる中、救助活動に駆けつけた
救助ボランティアの方々の中には、その後遺症で肺疾患に
苦しんでおられる方も多いそうなんだけど、
NYの職員じゃないからって政府の医療費支給の対象外にされちゃって、
自費で病気と戦っておられるそうなのさ。
なのに、9.11事件に関与したとして軍の施設に拘置されている
アルカイダのメンバーは、軍最高の治療を受けられる。
そんなのあり????
それに比べ、カナダ・イギリス・フランスでは医療費タダ
ムーア監督がその肺疾患等々で苦しんでおられる方々を引率して
そのアルカイダ・メンバーが拘置されている施設がある
キューバに渡るんだけど、キューバもタダ
9.11事件で救助活動に駆けつけ、肺疾患等々に
苦しんでおられる方々とキューバに向かうムーア監督
そこの病院に行き、皆さん、手厚い治療を受け、涙を流すのさ。
キューバでは、住民でなくてもタダで治療を受けられるみたいなのよ。
日本以上に医療制度が整ってるお国なのよ~。
特にフランスはすばらしい国ね。
ベビーシッターさんまで政府からの派遣よ。
タダで洗濯しに来てくれるんだから。
やっぱり、フランス革命のご当地ゆえに、市民運動もさかん。
だから政府も市民の反発を買うような事はできないのだな。
ま。ムーア監督のこのレポを話半分で聞いたとしても、
日本の年金制度も怪しいから、老後はフランスに住みたいわね。
え~私も入院歴ありの前科モンなので、いくら保険会社から見直しの
計算書が送られてきても、見直しはできませんの。
保険請求の履歴を検索すればわかるのにさ~、
担当のおばちゃんが変わるたんびに送ってきやがる。
ホント、ムカつくよ。
って事は、本部に報告済。それでか知らんが、ひとり消えた人がいる。
日本も安心して治療を受けられるいい国目指してよねぇ~
映画『シッコ SiCKO』公式サイト
シッコ - goo 映画
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