今日が公開初日の『ウォルト・ディズニーの約束』。
思いのほか、午前中の用事が早めに終わってくれたので観てきました。
案の定、『アナ雪』と『どらえもん』は次の次まで満員御礼状態でしたけど、
予告始まってます~の滑り込みセーフで入ったコレは、余裕でありました。
【あらすじ】
夢のある映画を作り人々を喜ばせてきたウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)は、
魔法を使うシッターを描いた児童文学『メリー・ポピンズ』を映画化しようとするが、
原作者のP.L.トラヴァース(エマ・トンプソン)はそれを拒否。
しかしウォルトは決して諦めようとせず、トラヴァースは住んでいるイギリスから
ウォルトのいるハリウッドまで出て決着を付けようとする。
ウォルトら映画製作者が出す脚本アイディアを片っ端から認めないトラヴァース。
彼女が頑なに作品を守ろうとする背景には、幼い頃の父親との思い出があった。
それを知ったウォルトは、トラヴァースとある約束をする・・・。
ジュリー・アンドリュースが演じた映画『メリー・ポピンズ』は、楽しいミュージカル映画と言う
印象しか残っていなかったのですが、映画を観る前に今一度、『メリー・ポピンズ』の復習を
しておけばよかったと後悔しています。
映像でも写真でも、銅像でも何度も拝んでいるウォルト・ディズニーの実物でしたが、
トム・ハンクス演じるウォルト・ディズニーを観て、似てる!!と思ってしまいました。
エンドロールだったかで実物が出てきましたけど、全然似てなかった!
ただの錯覚でした。
トム・ハンクスはどちらかと言うと、丸顔だけど、実物さんは面長だし。
20年間もディズニーでの映画化を頑なに断り続けた原作者のトラヴァース夫人。
そんな頑固で屁理屈こねる気難しいおばさんをエマ・トンプソンが見事に演じています。
映画化をあきらめさせようと、決着をつけるためにディズニースタジオがあるLAにやってくるも、
脚本家、音楽監督が出す案に片っ端からダメ出しします。
あれだけダメ出し喰らったら、いくらウォルト・ディズニーさまの命令であっても、
めげちゃいましょう。
我々のようなディズニー好きと致しましては、そこまでダメ出ししなくても・・・。
と思ってしまうのですが、ただの夢の世界の話じゃなかったんですね。本当は。
でも、子供だったらイチコロだろうけど、そう言うオトナな・・・しかも、ただのオトナじゃなく、
子供の頃に描いていた夢の世界を封印してしまったと言うべき、夢の世界大っ嫌いな人に
部屋いっぱいのディズニーグッズ責めは逆効果でしょう。
そんな嫌がらせババアなトラヴァース夫人も、本当はパパ大好きな優しい女性。
そのパパとのいい思い出を壊されたくなかったんですね。
でも、現実は厳しくて、生活するためにはお金が必要で、お金のために契約書に
サインしちゃう、自分の大切な思い出をお金で売ってしまおうとしている自分が
許せなかったんですね。
そう言うトラヴァース夫人の葛藤に気づいたウォルト・ディズニーは、ロンドンに戻った
彼女を追いかけます。
いつの間にか、彼女の傍らにはあんなに嫌がっていたデカミッキーさんもいて、ちょいホロ。
そうそう。
ウォルト・ディズニーの幼少期の話はまったく知らなかったので、
へぇ~彼もえらい苦労人だったんだ・・・でした。
ウォルト・ディズニーの”くどき”に屈し?レッド・カーペットを踏んだ彼女。
ウォルト・ディズニーはマスコミ対応で忙しいし、誰も彼女が原作者だって事に気づかない。
ひとりでかわいそうじゃんと思っているところへ、中国のなんちゃってミッキーみたいな
怖いミッキーがエスコートする場面では涙ボロボロでした。
ウォルト・ディズニーの約束 | Movie Walker
公式サイト - ウォルト・ディズニーの約束 | ディズニー映画
ウォルト・ディズニーの約束 - Yahoo!映画
映画『ウォルト・ディズニーの約束』予告編
それこそがアカデミー賞受賞者の実力なのでしょうね。
エマ・トンプソンが実際の録音を聞いていられなかった、というのをどこかで読みました。
写真を見る限り、こちらも全然似ていない、というか、キャラクター全員実物と全然似ていないのにしっかりとそれぞれの役を信じれる存在にしている、って違う意味ですごい、と思いました。
メリー・ポピンズ、映画の後原作を読み、印象があまりにも違っていてショックでした。んだども、ジュリー・アンドリュースのメリー・ポピンズは好きですが、メリー・ポピンズ自身は原作の方が好き
・・・
と、どこまでも天邪鬼な作品ですね
しゃべり方は研究したみたいですけど、骨格は全然違う。
銅像さんだった、何度も拝んでいるはずなのに、
トム・ハンクス版ウォルト・ディズニーを「似てる!」
って思えちゃったんですから、さすがアカデミー俳優は
違うな!でしょうかね?
ディズニー展で展示してあった衣装もすごくカッコよくて、
おサレでしたよ。