第92回アカデミー賞4部門を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』
観てきました。久々の韓国映画でした。
ネタバレ注意報発令
【あらすじ】
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、
IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン
(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
すっかり、ソウルもご無沙汰なので、結構新鮮ではあったのですが、
お笑いあり、サスペンスあり、ホラーあり。
相変わらず、韓国映画はエグいですね・・・。
半地下と言う安い物件に住んで暮らしている家族さんが
フツーにいらっしゃるようで、そう言うアパートもあるよね?
と思えば、それはさほど驚かなかったものの。
トイレが下水道管より上でないと逆流しちゃうから、居間の床より
上にあるとかはビックリでした。
ちょー豪邸に住む大金持ちの社長さんの家に、お嬢様の家庭教師(長男)、
お坊ちゃまの家庭教師(長女)、社長様の運転手(父)、家政婦(母)と、
家族みんなしてお金持ちの家で働きだしちゃう。
次から次へと”ご紹介”で入ってきた新入りを疑いもなく雇ってしまう奥様。
紹介ってぇ~のがカギなんですね。
才能はあるけど、お金がないから大学へ行けない。
お受験大国の韓国では、高学歴でなければ、、就職もできないですから、
そすっと、家族そろって?その日暮らしな生活を送るしかないのかな?
確かに、これは余談になりますが。
その昔、ソウルに頻繁に遊びに行っていた頃、金浦空港だったかで、
ジューススタンドで働いていた日本語ペラペラの女性と話す機会がありまして。
その彼女、日本語堪能なので貿易関係のお仕事をなさっていたんだかな?
けど、50歳が定年で。
定年後に仕事を見つけようと思うと、こんな仕事しかないんだって。
それだけ、韓国でフツーに職に就こうとするのは厳しいって事っすよね。
戻ります。
しかし。
いくら服装でごまかしてみても、身体にしみ込んだ貧乏のスメルは
消せないようで???
たまにお風呂には入っているんだろうけど、辛気臭いところに
毎日いると、そこの臭いは消せなくなりますわな。
とは言え、お育ちがいいと、人を疑うって事はしないようで、
社長さんとお坊ちゃまはすぐに気が付いたようだけれども、
奥様は気づくのが遅く、お嬢様は最後まで気が付かなかった模様。
そんなのある???女性の方が敏感だと思うんだけど。
さらに。
驚きなのが、追い出した前の家政婦さんが、
自分の夫を大豪邸の地下室にこっそり住まわせていた事。
金持ち家族が留守の間は、地上に出て日光浴とかさせてたんだろうから、
病気にもならず生きておられたんだろうけれど、
彼女らもパラサイト家族同様、ビンボーらしい。
金持ち vs 貧乏人+貧乏人 vs 貧乏人ですよ。
金持ちだからって幸せか?って言ったら、そうじゃないかもしれないけど、
お金がなきゃ何にもできないんだよ。を痛感させられたし、
政治家は口ではいいように言っているけれど、ギリギリな生活を送っている人達を
救いましょうと考えている人はいないでしょう。
お金持ちさまに資金援助されていた方が幸せだもんね。
こう言うやり場のない怒りを持った人達がたくさんいる韓国で、
その怒りの矛先を何かにつけ、ゆる~い日本に向けてないと、
自分(政治家)達が責められちゃうのね。
って思いました。
え・え・え・え~???的な展開も盛りだくさんではありました。
反面、すんごい考えさせられた映画だったけど、また観たいとは思わない。
けど、言える。ビンボーはイヤだ。
パラサイト 半地下の家族 - 作品 - Yahoo!映画
映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト
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ほんと、韓国映画はエグイ作品多いです^^;
今回も、こんな展開になるとは思いませんでした。
格差社会は、どこの国にも(もちろん日本にも)あるので
なかなか考えさせられる作品でした。
映画としての出来は、とっても良かった。
でも、もう1回見ようとは、私も思いません(笑)
映画好きのNAOさんは、もう鑑賞済ですね。
日本映画だったら、水戸黄門ちっくにめでたし、めでたしで終わりにするのかもしれませんが、あちらの作り方ですと、そう単純な?終わらせ方にはしないんですね。
こんなにどんよりさせられた映画ってあったかな~ぐらい、どんよりしてます。
さすが、アカデミー賞取るだけの事はありますね。