どこかの田舎町の駅前からバスが発車して、終点までを描いた絵本です。
いろんな人が乗って、いろんな人が降りて、バス停に停まるごとに
「ピンポーン 」の音が鳴ります。
運転手さんは、バスに手を降る子の近くを通るときは
ゆっくり走ったり、お婆さんが乗ると座席に座るまで発進を待って
いたりと、昔ながらの気持ちに余裕があった頃のバスに一緒に
乗っているような感覚になりました。
小さい頃にバスに乗った時、誰が降りる時の「ピンポーン」を
押すかで兄弟げんかになったことを思い出しました
今風の絵柄ではないのですが、ちょっとなつかしいような
あたたかい気持ちになります。
細かく描写もされていて、文以外のところでもお話を楽しめます。
バスの運転席もかなりリアルに描かれてました。
ピン・ポン・バス
偕成社 (1996/10)
作: 竹下 文子、 絵: 鈴木 まもる
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