「日本は面子丸つぶれどころか潰れるような面子すら元々無い」中国の武大偉外務次官の言葉だ。六カ国会議進展に何も貢献してい無い日本。 安陪以降、国内政治向けに北朝鮮を挑発するだけで、六者協議の足を引っ張る日本。過去様々な支援をしてきたロシア中国韓国、そして北朝鮮にとって唯一認めた交渉相手である米国はともかく、なにもしてないどころか文句だけ垂れ流してる日本に対する国際社会の非難は強い。「日本をはずして5カ国で協議を」という話も現実味を帯びてきている。不平屋の日本がいてはまとまる話もまとまらないからだ。
http://globe.asahi.com/meetsjapan/100419/01_01.html
鳩山前首相の東アジア共同体構想への難クセには共通項がある。
「デジタル時代の通信技術と旅行の大衆化によって、我々は、より様々な方法で、互いに協力することが可能な時代にいる。その中で有機的に形成される共同体は、伝統的な領土、文化圏的な境界に縛られるわけではない。」
という文章に象徴される、ネットの無謬性の信奉者の語るユートピア幻想だ。ネットが発達したといっても
民族や文化の壁を越えているわけではない。パソコンの中で生活しているわけではないのだ。
現実に日本に生きる我々は、この地域の経済が日本経済にダイレクトに関わっていることを知っている。
共同体は避けられない現実である。日本はアジアにコミットしていく以外に生き残る道は無いのだ。
友愛という精神は諸処の問題点を認めた上でお互いを容認し共存するという
極めてアジア的な相互補完思想であり、この共同体というシステムに欠かせない要素である。
この思想は現実社会の結婚制度と同様、理想や浪漫ではなく安定のための機構である。
欧米地域ブロック体と疎遠・阻害するようになるとの懸念は問題ではない。重ねて言うが日本にとって
重要なのはアジアであってアメリカやヨーロッパではないのだ。この21世紀の地球では。