①ウェザーニュースで降水確率を使わないのはなぜ?
降水確率とは,6時間の中で1mm以上の雨が降るか降らないか(1mm以上の雨を降水という)を表す指標である.
また,降水確率はある時間帯・ある地域(ピンポイントではない)に対して出している.
降水確率は元々存在しなかったが1980年に降水確率が導入されたが,出された当時は自信がないから出すんだろなどと言われた.
1995年に予報の(一部)自由化が行われ,気象予報士試験もここから始まった.
これにより,民間の気象会社が天気予報をできるようになり,ウェザーニュースはピンポイントの時間によって雨が降る降らないを決める方がよく,降水確率は要らないと判断した.
コンピュータが数値予報を解いて導き出した数値表現をガイダンスと呼ばれるものを用いて変換をして,皆様にわかりやすい表現(発雷確率など)に変えている.
また,1mmの雨は結構な雨であり,ウェザーニュースの体感でいうポツポツ・パラパラレベルの雨は1mm未満の雨であり降水確率で判断すると雨は降ってない事になるが,雨の体感としては必要である人がいると思われるため降水確率は用いていない.
最近大雨についての関心が高まっているので,今後は50mmや100mmなどの大雨の確率について出せるようにしたいと考えている.
②湿度が0%となる事はあるのでしょうか?
一般的にいう湿度とは相対湿度のことであるが,空気の中に含まれる水分量を表す表現はたくさんある(絶対湿度・水蒸気圧etc)
空気は窒素78%・酸素21%・アルゴン・水蒸気等が混ざっている混合気体であり,その中に水蒸気を含めなければ0%の空気は作れる.
実際に2000年以降の最小相対湿度を見ると0%になった事はない.
ただ,過去20年間で相対湿度が微増している.これは空気が集まって雨雲を作ると雨の量が多くなることを表していると思われる.
相対湿度は気温によって変わる.
水蒸気を含んだ空気は乾燥した空気より軽い.