①線状降水帯の形成されやすい気象条件は?
複数の積乱雲が詰まって線上となるパターン
1つの積乱雲が次々とできて上空の流れに流されるパターン
→最近はこちらが多くバックビルディング(後ろ側で雲が立ち上がる)型と呼ばれる.
上空の風の強さが強すぎず弱すぎず一定の風速である・空気が湿っているなどの条件が必要.
→2020年7月4日(令和2年7月豪雨・球磨川氾濫)の豪雨はバックビルディング型である.
湿った空気が陸地に乗り上げることで強制的に上昇気流が起きる場合も注意が必要
→2014年8月20日(広島県土石流災害)の豪雨は地形の効果によって発生した線状降水帯.
予測は難しく,暖湿流・水平・鉛直シア・暖気移流・雲頂高度など複数の条件が重なる必要がある.
②雲のない晴れの日に雨が降る「狐の嫁入り」はなぜ発生する.
そもそも雲のないところで雨は降らない.
主に以下の3パターンが存在する.
1.1800mの高さから6m/sの速さで雨粒が落ちてくるとする(5分で落下)
すると,5分のうちに雲が過ぎ去ると,雨が降っても空に雲はない事になる.
2.小さい雲から斜めに落ちてきた雨粒が当たった場合
3.フェーン現象等によって山の斜面を登ってきた雲が風によって流されて雨粒が当たる場合