何が起こったのか、一瞬わからなかったけど、10分後、頭にテーピングを巻いたまま、血の付いた衣裳のままフリー演技に臨む羽生選手に、「何で周りの大人達はとめないんだ!」と怒りの声を心で叫んでいたのは私一人ではなかったことでしょう。
このときの羽生選手はまさに“鬼気迫る”オーラを体じゅうから発していたように思います。まるで現実ではない虚実の舞台を見ているかのような不謹慎な感覚に一瞬とらわれた私を許してたもれ。。
その後わずかな期間でNHK杯に出場し、そして滑り込みでつかんだグランプリファイナルへの切符。
本人は、ファイナルに行けなかったら神様が次の試合までしっかり休めと言っているんだと思おうと。でも行けることになったので、とことんやろうと追い込んだと。
──そして本番でのあの演技。
「体をセーブすることを考えずに思いっきり滑れることの喜び」にあふれた演技。
ほんとうに気持ちよく久しぶりに音楽を感じながら滑れたと言うあの笑顔。
それは金メダルをとっても悔しそうだったソチ五輪の演技後インタビューとは全く違ったものでしたね。
けさの読売新聞の記事にもありましたが、「結弦の心の強さこそが彼の原動力」とブライアン・オーサー・コーチも言っています。
結城和香子記者の「地球遊泳」から引用させてもらいます。
「羽生が滑るのは、人々に託された思いや、もらった温かさへの感謝や、涙に変われないほど奥深くしまわれた痛みへの共感のためで、自分のキャリアや成功が主な理由ではないのかもしれない。だから五輪翌年でも変わらず全力を尽くすのだろうと。」
それは「利己ではなく、誰かのために力を尽くす才能」と書かれていますが、彼は、神様から使命を与えられてこの世に生まれてきたのだろうなと思います。
浅田真央ちゃんと同じように。。
それにしても、心の力に加えて本人の体の回復力もものすごいものがありますが、周りのサポートチームの方々の凄さも、本当に一口には言い表せないほど壮絶なものだったんだろうなと思います。
最悪後遺症が残るようなけがでなくてほんとによかった。
ひとまずグランプリファイナル二連覇と、自己ベストの演技ができたこと、おめでとう!
WOPPSの受付時にもらってしまった強力な風邪菌を撃退できずに唸っていた私に、何よりもいい薬になりました。
今回、やはりガラスのノドであることを思い知らされた私です。
発声練習しようとしたら、声を発する気道が狭~くなっている感覚で、稽古中でもないのに思うように声が出ない。。(泣)たぶん気管支が腫れていたのでしょね。
これがもし自身の本番中であったら…と思うとぞっとしません。
これはきっと神様が与えてくれた戒めの時間だったと思うことにしています(笑)
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