◆日本橋 本町・室町
江戸時代初期、徳川家康が最初に地割を行った地で、江戸又は日本橋の中心的地域であることから本町という町名がうまれた。室町という地名の謂れは、京都の室町をならったという説と、商家が多く土蔵(室)が建ち並んでいたためという説がある
◆くすりミュージアム
製薬会社「第一三共株式会社」が運営する企業博物館。薬に関する歴史・研究・仕組みなどを体験型アトラクションで楽しく学ぶことができる。
◆象彦 東京店
寛文元年(1661)創業の京漆器の老舗
◆福徳神社
古く貞観年間(859~875)には鎮座し武蔵野の村落「福富村」の稲荷神社として祀られ、村の名をとって社名とした。源義家・大田道灌など武将からの尊崇も篤く、徳川家康も参詣に訪れた。二代秀忠が参詣の折に、クヌギで出来た鳥居から若芽が出ていたことから「芽吹神社」ともつけられた。廃社や戦災の憂き目に遭いながら、近年ビルの屋上、店舗の店内、ビルの谷間と遷座してきたが、街の再開発に伴い2014年10月新社殿が完成し10月23日遷座された。
新社殿
神輿
◆COREDO室町
コレド(COREDO)とは、CORE+EDO=江戸の中心の意味
COREDO室町1:2010年オープン。日本橋の老舗店舗や人気店が揃っている。5~6階の「日本橋三井ホール」は日本橋地域最大級の多目的ホール。
COREDO室町2:2014年3月オープン。「by Today~出来立てを本日中に~」をコンセプトに食物販ゾーンが中心。「TOHOシネマズ」は、日本橋初となる9スクリーン1800席
COREDO室町3:2014年3月オープン。「食と暮らし」を軸に新たなライフスタイルを提案する雑貨店が集積。和のおもてなし空間としてレンタルスペース「橋楽亭」茶室「囲庵~めぐりあん~」を開設
元禄12年創業の老舗
◆日本橋案内所
COREDO室町1の地下にある日本橋界隈についての情報発信スペース。日本橋の老舗・名店の逸品を販売する「日本橋老舗屋台」カフェスペース「日本橋お休み処」を併設
駿河町 左に三越 右に三井本館
◆三越
延宝元年(1673)三井高利により「越後谷呉服店」として創業。江戸時代は定価がなく人をみて値段を決めた。1反ごとの販売で支払いも盆暮の年2回だった。三井越後屋は「現金掛け値なし」という支払方法を採用し、反物の小裂(こぎれ)も販売、雨が降ったら店の名が入った番傘を貸すなど革新的なサービスを打ち出した。
明治37年(1904)に株式会社三越呉服店を設立。「デパートメントストア宣言」をし、日本初の百貨店となる。大正3年(1914)鉄筋コンクリート造りの百貨店の新築し、日本初のエスカレータも設置された。震災で損傷し昭和2年に復興、昭和10年(1935)全館増改築が完成、平成16年(2004)新館完成。
丸に越のロゴ
マーキュリー像:ギリシャ神話のヘルメス 富と幸運の神
平成11年(1999)「東京都選定歴史的建造物」に選定
◆ライオン像
大正3年(1914)ルネッサンス式鉄筋コンクリート5階建ての新店舗を建設したとき、正面玄関に2頭設置された。ロンドンのトラファルガー広場の4頭のライオン像を模した青銅製。製造年が刻印されている。戦時中に供出されたが奇跡的に戻ってきた。
◆中央ホール
大正3年(1914)新館建築のときに採光天井を取り入れた中央ホールは214㎡の広さだった。昭和10年(1935)増築改修に伴い5階までの吹き抜けホールは400㎡となり天窓からの光がホール全体を照らしだしている。アールデコ風のデザインと装飾を取り入れ、天井にはイタリア製のステンドグラスをあしらった大ドームがかかり、5階までの各階にバルコニーがめぐり1・2階にはフランス産赤斑大理石、3・4階はイタリア産卵黄色の大理石が張り詰められている。
大理石に閉じ込められたアンモナイト
珍しいシアターパイプオルガン
◆天女像:まごころ
昭和35年(1960)創立50周年記念事業として完成。佐藤玄々が10年の歳月をかけて完成させた。3万個のパーツでできた檜の寄木造り、天女の宝冠にはルビーサファイアなどちりばめられている。
平成17年~平成20年にかけて免震工事がされ314個の免震ゴムが取り付けられている
番傘: 江戸の頃あめが降ったら番号を付けた傘(1~1500番)を貸していた。
◆銀座線三越前駅
昭和7年(1932)三越が駅の建設費用を全額負担して開業した民間企業の名がついた珍しい駅。
大理石張りの支柱はルネ・クルーのデザインでアールデコ調の彫金
地下道の柱9本は当時のもの
◆熈代勝覧(きだいしょうらん)
文化2年(1805)の江戸、日本橋から今川橋までの大通りを東から俯瞰描写した絵巻。当時の江戸日本橋の賑いが描かれている。原画はベルリン国立アジア美術館に所蔵されている
駿河町の三井越後屋